カシオペア

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    和食と洋食ドッチが好き? 日本フュージョン界の東西両横綱である、T−スクェアとカシオペアの違いはそんなトコロだ。スクェアはロック/ポップス色が強く、日本人の大好きなメロディのオン・パレード——例えるなら“和”。対する“洋”のカシオペアは、海の向こうのフュージョン色が強く「はい、コレがフュージョンです」と菓子折りに詰めて出したいぐらいのサウンド。実際、デビュー・アルバム『カシオペア』(79年)では、ブレッカー・ブラザーズをゲストに迎えているが、全く違和感がない。また、実力が認められ、82年にはリー・リトナー(g)/ドン・グルーシン(key)/ネーザン・イースト(b)/ハービー・メイソン(dr)という超一流ミュージシャンとの共演が実現。その模様は『フォー・バイ・フォー』におさめられている。
    当然、メンバー陣はテクニシャン揃いだ。16分/32分音符レベルで緻密に計算された音楽の中にも、チャンと余裕/遊び心が感じられるのが嬉しい。彼らはジャパニーズ楽器小僧の羨望の眼差しを集め、名曲「ASAYAKE」(82年)のイントロは、当時のギター小僧がこぞって掻き鳴らした。また、ドラムの神保彰はアメリカのドラム雑誌『Modern Drummer』の表紙を飾るほどであった。
    いろいろと人の入れ代わりもあったが、現在では、野呂一生(g)/向谷実(key)/鳴瀬喜博(b)/神保彰(dr)というメンバーで活動。シーンの衰退と共に人気も下火になっているが、30代の楽器狂いオジサン(笑)を中心に、コアなファンは未だ多い。——ワシも願う。愛すべき80年代サウンドよ、よみがえるのじゃ!

    カシオペアのニュース

    カシオペアの連載コラム

    曲・アルバム

    • ULTIMATE BEST~Early Alfa Years

      2012年04月25日リリース
      アルバム・18曲

      • 1 ハレ
      • 2 ドミノ・ライン
      • 3 ダウン・アップビート
      • 4 朝焼け
      • 5 ルッキング・アップ
      • 6 コースト・トゥ・コースト
      • 7 ミッドナイト・ランデブー
      • 8 リビング・オン・ア・フィーリング
      • 9 ブラック・ジョーク
      • 10 メイク・アップ・シティ
      • 11 ザ・サウンドグラフィー
      • 12 ギャラクティック・ファンク
      • 13 ズーム
      • 14 アイ・ラヴ・ニューヨーク
      • 15 ホシ・ゾラ
      • 16 アイズ・オブ・マインド
      • 17 スペース・ロード
      • 18 テイク・ミー

      ULTIMATE BEST~Early Alfa Years

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