ホッピー神山

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    ホッピー神山ホッピーカミヤマ

    ホッピー神山は日本で屈指の実力と実績をもつミュージシャン/アレンジャー/エンジニアであり、かつアンダーグラウンドからメジャーまで、日本/海外の隔てもなくボーダーレスに活動する、世界でも数少ないグローヴァルな視点をもった才能のひとりだ。
    60年2月、東京生まれ。高校時代からアマチュア・バンドで活動、ヒーロー、爆風銃(バップガン)、ビブラトーンズ(近田春夫)といったバンドを経て、83年にPINKを結成。6枚のアルバムを発表、その卓抜した音楽性と演奏力で一世を風靡する。解散後、布袋寅康、氷室京介など数々のメジャー・アーティストのプロデューサー/アレンジャー/キーボーディストとして活躍するかたわら、元ルースターズの下山淳とRAELを結成。その後91年に初のソロ・アルバム『音楽王』、92年に『音楽王・2』を発表する。
    こうしたメジャー・フィールドでの活動とはまた別の側面もある。93年、自らの名前を冠したレーベル<ゴッド・マウンテン>をスタートさせ、自らも含めた内外の先鋭的アーティストの作品を紹介し始めたのだ。『音楽王・2』の制作でニューヨークのミュージシャンたちとコラボレイトしたことをきっかけに、世界中のエッジなミュージシャンたちと交流を始めたホッピーは<ゴッド・マウンテン>をベースとして、いわばそのアンダーグラウンドな草の根的ネットワークを最大限に生かしながら、グローヴァルでインターナショナルな音楽活動を始めたのである。プロのミュージシャンが設立したレーベルは内外問わずいくつもあるが、<ゴッド・マウンテン>ほど内外/メジャー・インディ問わずフラットな視点で運営されるレーベルは数少ない。<ゴッド・マウンテン>からは、大友良英やレック(フリクション)とのOPTICAL-8、PUGSといったユニットをはじめ、数え切れないほどのコラボレーション盤を発表しているが、このうちPUGSは96年にメジャー・デビューし、ロラパルーザに参加するなど海外でも評価を得た。
    現在ではTHE SABOTEN、戸川純バンドなどでの活動に加え、映画や舞台の音楽、eX-Girl、Dir en grey、篠原ともえ、センチメンタル・バス、小林建樹、『テレサ・テン トリビュート』の各プロデュースなどもこなしている。このエネルギッシュで驚異的な幅広さの活躍ぶりは、今後もますます勢いを増しそうな勢いだ。 (小野島 大)

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