2024年末指揮者引退に向けてカウントダウン進行中 ―― 大阪フィルハーモニー交響楽団での最後の定期演奏会に臨む井上道義に聞いた
今年(2024年)12月をもって指揮者引退を発表している井上道義のカウントダウンが進んでいる。昨年12月の大阪フィルハーモニー交響楽団との「第九」が“井上道義と大阪フィルとの最後の「第九」”、来月(2024年2月)に迫った大阪フィルの定期演奏会が“井上道義、最後の大阪フィルの定期演奏会” と、最後のという形容詞が付く形でのチラシやSNSなどを目にする機会が増えた。井上道義が大阪フィルの最後となる『第575回定期演奏会』(2024年2月9日(金)、10日(土) フェスティバルホール)に選んだ曲は、ショスタコーヴィチの作品の中でも演奏機会の少ない交響曲第13番「バビ・ヤール」。最後に何故「バビ・ヤール」を採り上げるのか? この曲の魅力は? 多忙を極める井上道義に聞いた。