蒲原史子

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    蒲原史子カマハラフミコ

    幅広い表現力、天性と言うべき透き通った声が特徴のソプラノ。その声はしばしば「天使の声」に喩えられている。ある時は清澄可憐に、またあるときは憂愁の色をたたえ、旋律の美をさわやかに歌い上げる。
    00年にリリースされた『花・ジャパネスク』では、日本古謡から歌謡曲に至るまで「花」をテーマとした歌を集め、ジャンルを超えても歌い崩すことなく清楚に、彩り豊かに表現し、「活け花を見るような趣き」と評された。
    武蔵野音楽大学、同大学院修了。第56回日本音楽コンクール第3位入賞後、88年、文化庁芸術家在外研究員としてミラノへ留学した。イタリア語やドイツ語はもちろん、ロシア語、スペイン語、ポーランド語などでも歌いこなす"語学力を活かした"レパートリーの広さをもっている。
    二期会のオペラをはじめ、N響、読響、日本フィル、新日フィル、東響などなど、日本の代表的なオーケストラとソリストとして共演を行ない、高い評価を得ている彼女。97年には小澤征爾指揮の『魔笛』でパパゲーナ役に抜擢され、98年にはウィーン・シュトラウス・カペレ/ニューイヤー・コンサートのソリストや、「一万人の第九」のソリストも務めた。

    蒲原史子の連載コラム

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