George Michael

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    George Michaelジョージ・マイケル

    ゲイであるとカミング・アウトしたことによって、スキャンダラスな一面ばかりクローズ・アップされ、ミュージシャンとしての評価が危ぶまれたジョージ・マイケル。だが、ゲイを中心に? 根強く支持され、安定した人気を保持している。
    彼は、80年代にもっとも大きな成功を収めたイギリスのグループのひとつ、ワム!の一員としてデビューを果たし、山下達郎の「クリスマス・イブ」とならぶクリスマス・シーズンのド定番ナンバー「ラスト・クリスマス」によって、日本でも一躍人気を博す。そして、86年のワム!解散後、すぐにソロ活動を始め、翌87年にはセルフ・プロデュースによるアルバム『FAITH』をリリース。この作品は全世界で1000万枚以上を売り上げ、単なるポップ・アイドルではないことを実証した。ブラック・ミュージックへの傾倒を強めた音作り、タブーとされている性問題にもアプローチした詞、とアーティスト性を発揮。また、アダルトなムードに包まれたメロウ・ナンバーから、アッパーでグルーヴィなポップ・チューンまで器用に歌いこなし、シンガーとしての株も一気に上げた。
    しかし、2ndアルバム『リスン・ウィズアウト・プレジュダイス』をリリース後、レコード会社との確執が訴訟問題へ発展。長期に渡って音楽活動の制限をうけるものの、96年にシングル「ジーザス・トゥ・ア・チィルド」が全英チャート1位を獲得、華々しいカムバックを果たした。以降、楽曲のリミックスに力を入れるなどクラブ・シーンへも密接なアプローチをみせつつ、フェロモン系男性アーティストとして90年代を爆走。歳を重ねるごとに体毛の生え具合も円熟味を増し、リアルなエロさでミュージック・シーンを毒し続けている。
    04年には古巣ソニーに戻っての実に8年ぶりとなるオリジナル・アルバム『ペイシェンス』をリリース。

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