James Iha

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    James Ihaジェイムス・イハ

    ジェイムス・イハ——彼がギタリストとして属していたスマッシング・パンプキンズ(00年解散)は、ハードエッジなナンバー群の印象が強いバンドであった。しかし、その中で彼が手掛けた楽曲は、陽だまりのような優しさやぬくもりを醸し出していた。そんなソングライターとしての資質をリスナー/メディアは高く評価し、ひとりの有能なアーティストとして一目置くようになったのである。
    イハはバンドが円熟期を迎えた98年、ソロ・アルバム『レット・イット・カム・ダウン』をリリース。そこでは彼が影響を受けたと公言している、ニール・ヤングやシド・バレット、ビートルズなど数多くのアーティストから吸収し昇華したサウンド・エッセンスが、楽曲に詰めこまれていた。必要最低限の機材で鳴らされるフォーキーなテイストの音、こっちが赤面してしまいそうなぐらいストレートに綴られる「愛」についての歌。——90年代ギタリストが作り上げた作品の中で、これほどまでのロマンティシズムを投げ掛けたのはジェイムス・イハ、彼だけに違いない。

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