Larry Carlton

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    Larry Carltonラリー・カールトン

    ラリー・カールトンの愛称は“Mr.335”。世界最高のフュージョン・ギタリストである。彼の愛器(ギブソンの335)、及び人気を決定づけた「Room 335」という曲(ちなみに所有するスタジオ名も同じ)からそんな愛称がついた。そんなに“335”という言葉を使うぐらいだ、ギターに対する愛情は人一倍あるのだろう。プレイからもそんな気持ちが伝わってくる。また、ガンガンにギターを弾きまくるプレイヤーはたくさんいるが、彼ほど一音一音のニュアンスを大切にしているギタリストはいない。特に伸ばす音が素晴らしい。“イルカの声”というのを昔TVで聴いたことがあるが——「クュゥゥーン」まさにそんな感じ。しかも、心の中でギターに「んーいい音、もっとぉー」と語りかけているに違いない(笑)。また、音に押しつけがましさがなく、オ・ト・ナの魅力を兼ね備えているのがイイ。そんな彼にはAORがピッタリだ。
    70年代のスタジオ・シーンで活躍し、マイケル・フランクスやスティーリー・ダンのレコーディングにも参加している。リーダー作も多数あるが、特に「Room 335」を含む『ラリー・カールトン』(78年)が最もおすすめだ。現在、ソロはもちろんだが、盟友でありライバルでもあるリー・リトナー(g)の抜けたあと、ボブ・ジェームス(key)がプロデュースするフォープレイに参加——、相変わらずのカールトン節を聴かせてくれる。まさにワン・アンド・オンリーなギター・プレイは必聴だ。

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