Steve Winwood

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    Steve Winwoodスティーヴ・ウィンウッド

    10代の頃より白人離れしたソウルフルな歌声で天才と騒がれ、弱冠16才にしてスペンサー・デイヴィス・グループのいち員としてデビュー、「キープ・オン・ランニング」「ギミ・サム・ラヴィン」などのヒットを飛ばした。脱退後にトラフィックを結成、ジャズ的なインプロヴィゼーション/インド音楽/ブリティッシュ・フォーク/サイケデリックといった幅広いジャンルを取り入れた、プログレッシヴでありながらもレイドバックしたロック・サウンドを創出した。
    また、トラフィックでの活動と並行してエリック・クラプトンらとブラインド・フェイスを結成。だがアルバム1枚で同ユニットを解散し、再びトラフィックに舞い戻って74年までグループを存続させた。
    このように華麗なる経歴を持つウィンウッドだが、その多彩な音楽性/演奏にフィットする漆黒の歌声は、ソロ作品においても真価を発揮。同時代性を持ちつつも枯れた味わいを持つブルー・アイド・ソウルを展開している。そして88年にはサザン・ソウルに回帰した『ロール・ウィズ・イット』がUSチャート1位を記録するとともに、グラミー賞を獲得しその人気を不動のものとした。
    近年では、ポール・ウェラーやデズ・リーといった自分よりも若い世代のアーティストたちとの交流も目立つ。ますます円熟味を帯びつつも、瑞々しい感性を保ち続けるサウンドが、スティーヴ・ウィンウッドの最大の魅力だといえよう。

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