リー・ペリー アーティスト写真

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「ここ20数年で最高のリー・ペリーの
アルバム」(BY エイドリアン・シャ
ーウッド) リー・ペリーがニュー・
アルバムをリリース

リー・ペリーが、5月28日(水)にニュー・アルバム『Mighty Upsetter』をリリースする。
プロデュースはダブ・エクスペリメンタル界の奇才エイドリアン・シャーウッドによるもの。両者は90年『From The Secret Laboratory』でコラボレーションしているが、今回のアルバムはシャーウッド自身が“ここ20数年で最高のリー・ペリーのアルバム”と公言している程の傑作である。
このアルバムの制作過程で、ペリーのアイディアを元に、2人でマテリアルを膨らませ練り上げていった。例えばトラック自体を一緒に制作したり、あるいはシャーウッドが用意したオケに対してペリーがパーカッションを加えるなどして“(シャーウッド曰く)魔法をかけて”仕上げてみたり。つまり本作は、実質上のシャーウッドとペリーの共同プロダクションということになる。

本作の内容で目立つのが、LSKのヴォーカルとルーツ・マヌーヴァのラップをフィーチャーした2曲目「International Broadcaster」で、「Blackboard Jungle Dub」のリディムをクールにリメイク、続く3曲目「Kilimanjaro」で使用されているのはシルヴァートーンズの「Rejoice Jah Jah Children」リディム。4曲目の「Rockhead」ではデヴォン・アイアンズの「When Jah Come」リディムの上に、アップセッターズの「Bird In Hand」がコラージュされている。——といったように70年代のペリーが作った名リディムが続々登場していること。そういったオールド・ファン/ルーツ・ファンをニヤリとさせるファクターがふんだんに散りばめられている。

また、アルバム・オープナー「Exercising」は、ストックホルムの注目のダブ・クリエーター:ジルヴァーザフによる“インディアン・チューン”「Om Shanti」を下敷きにしていたり、他には当世を代表するジャマイカのダンスホール・トラック・メーカーの1人レンキーを起用したトラックがあったりと、大枠ではルーツ・レゲエ〜70年代スタイルを基礎としながらも、実に今日的な聴き心地に仕上がっている。これはレゲエのみならず音楽ファン必聴の1枚。

またリー・ペリーとエイドリアン・シャーウッドは7月27日(日)の『FUJI ROCK FESTIVAL'08』に共に出演が決定している。この最新作の楽曲は勿論、2人の共演も十分に期待できるので、是非お楽しみに!

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