選曲のエキスパート“ミュージックソムリエ”があなたに贈る、日常のワンシーンでふと聴きたくなるあんな曲やこんな曲――今回は11/23新嘗祭にちなんで「ほかほかごはんのCMに似合う曲」をご案内します。

1.「home」/ 木山裕策

●茜色に染まる夕日とご飯が炊けた匂いが心に沁みる
歌い出しを聴いただけで、子供の頃に夕焼けの公園から、父と一緒に家路についた景色が目に浮かびあがります。手をつないで家に帰る途中では、晩御飯の支度をしている匂いが家々から漂ってきて、帰宅した自分の家からも同じ匂いがすると、幸せな気持ちに――まるでCMのように良く出来たお話ですが、この曲を聴くと、ほかほかご飯と親からの愛情をふと思い出してしまうのです。
(選曲・文/石井由紀子)

2.「日本の米は世界一」/打首獄門同好

●脱炭水化物ダイエットとか知らねぇ!主食の米食え!
聴くと、米が食べたくなる!!そうそう、丼も定食も米がないと始まらないのよね。しかも、日本の米は世界一美味いから、丼も定食も美味いだよな、と思いつつも、激しいリズムに体が動く、極上お米ナンバー。打首獄門同門会は、ギター、ベース、ドラムの3ピースバンド。ハードな音楽ですが、ベースとドラムのリズム隊は女子が担当しています。バンド名は恐ろしい感じですが、サウンドと歌詞は面白さ満点で、一度聴いたら病み付きです。
(選曲・文/石井由紀子)

●これぞRICE×ROCKの決定盤
今回のテーマ、ほかほかごはんのCMに似合う曲、どう考えてもこれ以外ないでしょう。食をこよなく愛するロックバンド・打首獄門同好会の「日本の米は世界一」。冒頭から牛丼・カツ丼と丼物のオンパレードな歌詞は、PVにすると完全に食をそそられる映像そのもの。これを見たらお米を食べたくなるに決まっているじゃないですか。TPPがなんだ、パンがなんだ!日本人ならお米じゃないか!というわけで彼らには是非、ごはんのCMだけでなくJAとも協賛してテーマソングを作って欲しいところであります。
(選曲・文:Kersee)

3.歌劇『ジャンニ・スキッキ』より「私
の愛しいお父さま」/幸田浩子

●秋が深まり、ほかほかごはんに愛しさ募る一曲
プッチーニ作曲のオペラアリアです。娘のラウレッタが父に、恋人との結婚を許してほしいとお願いする内容です。初々しい娘の凛とした声は、炊きたてご飯のツヤツヤにぴったり。音の上昇とともに深い愛情の広がりを表現するところは、お釜の湯気がふんわりする様子を想像させます。
幸田さんの張りのある丁寧な歌唱表現は、対象への敬意が感じられて、日本の伝統食にもマッチしています。この曲を聴きながら炊きたてごはんをほおばって、幸せをかみしめたいですね。
(選曲・文/山本陽子)

4.「SUNNY DAY SONG」/μ’s

●限定米にもなったお米大好きキャラNo.1!
お米をこよなく愛する人といえば、今や世間では小泉花陽(こいずみ・はなよ)ちゃんが筆頭です。漫画、アニメ、ゲーム、映画化と、破竹の勢いを見せる人気コンテンツ『ラブライブ!』の登場人物で、公式プロフィールにもずばり「好きな食べ物:白いご飯」。ただでさえかわいい彼女が、一心不乱にご飯を食べるシーンは魅力が何倍増しにもなります。人気が高じて、昨年は彼女の限定イラストパッケージのお米まで実際に発売されました。
というわけで、楽曲は映画版からμ’s(ミューズ)で「SUNNY DAY SONG」。イメージはまさに太陽に照らされる実り、花陽ちゃんと「I LOVE GO・HA・N!」な人にぴったりな歌なのです♪
(選曲・文:Kersee)

5.「狩りから稲作へ」/レキシ

●日本の稲作は弥生時代から始まりました。
“縄文土器 弥生土器 どっちが好き?”のフレーズで、レキシのライブではお馴染み過ぎるくらいにお馴染みの曲。CDでは6分ほどですが、ライブだと確実に10分以上の長尺になります。各ロックフェスにも頻繁に出ている彼ですが、持ち時間によってはこれ1曲で終わってしまうこともあるとかないとか。最近では公式グッズで”INAHO”という名の稲穂まで発売されるようになりました。この曲でオーディエンスが稲穂を振る光景は、いよいよ日本の原風景に近づいていると言っても……過言かもしれません(笑)
もっとも、ごはんのCMには土器の部分より“稲作中心”の歌詞がある、2:00~3:30の部分を使うのがオススメです。
(選曲・文:Kersee)

6.「ake-kaze」/ 林 明日香

●アジアの原風景はコメ文化
朝の光が部屋に差し込み、まだ夢うつつの布団の中へ、ふとご飯を炊く香りが――「飯炊ぐ 匂ひ 夢の中」と歌う「ake-kaze」は、歌手・林明日香が日本と台湾で同時デビューを果たした2003年のシングル曲です。炊飯器のCMソングに採用され、台湾のほか、シンガポールや中国でもヒット、第18回日本ゴールドディスク大賞のニュー・アーティスト・オブ・ザ・イヤーを受賞しました。
当協会創設者でもある作詞担当・鈴木健士は「朝ご飯を作る音や匂いで目を覚ます幸せ、多くの人が共感出来るであろう普遍的な朝の情景」を意識して作ったと取材に応えています。
大切な人と囲む朝ご飯、大事にしたいですね。
(選曲・文:麻布さやか)
さて、お気に召した選曲はございましたか。
ぜひこれを機にCDやレコードなどの音源でも、楽曲をお楽しみいただければ幸いです。

それでは、また次号で♪

著者:NPO法人ミュージックソムリエ協会

OKMusic編集部

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