ミュージック・ソムリエとしてぜひ紹
介したかった曲

選曲のエキスパート“ミュージックソムリエ”があなたに贈る、日常のワンシーンでふと聴きたくなるあんな曲やこんな曲――今回は、養成講座を今年卒業したばかりの新しいミュージックソムリエたちから、「これをおススメしたかった!」というこだわりの選曲をお贈りします。
※ミュージックソムリエ養成講座第11期の開講決定!くわしくはこちらまで>http://ms-kouza.jp/index.html

1.「Blackstar」/Amanda Palmer & Jh
erek Bischoff (Featuring Anna Calvi
)

●ダークで美しい、デヴィッド・ボウイのトリビュート
デヴィッド・ボウイの遺作となったアルバム「★(ブラックスター)」。多くの人が曲の意味を解読するのに躍起となる中で、アマンダ・パーマーは、ストリング・カルテットを使って音楽的な構造を掘り起こすことに集中しました。
不穏な暗闇を進む導入部から一転、光が差し込み視界が開がる展開部の息を飲む美しさ、そして明と暗が交錯しながら混沌と
結末に向かうダークネス。
オリジナルの音楽的な革新性を取り払い、ダークで美しいメロディをクローズアップした、注目すべきトリビュートです。
(選曲・文/藤原学)

2.「Jesus Is The Answer」/ Jessy Di
xon Singers

●聖夜に聴きたいオーガニックな応援歌(ゴスペル)
年の瀬に色々なことが一段落して、ふと「なんか疲れたな」という時。巷に溢れる応援ソングがトゥーマッチに感じられる時。
そんな時にお勧めしたいのがこの曲です。
童謡のように素朴なメロディが、スッと耳に入って思わず口ずさみたくなります。さらには圧倒的な声の力で、ぎゅっと抱きしめ
られ、ぐいぐい押し上げられていやでも気持ちが昂ります。「ああ、人の声ってこんなに気持ちいいんだ」。
シンプルな編成で化合物がないので、健康にもよさそうです。
(選曲・文/藤原学)

3.「Feed Back」/Caravan

●土臭い町の朝焼けに聞こえる音。物語はここから…。
全国を旅しながらライブを重ねるネオフォークシンガー。2004年、インディーズから発売されたデビューアルバムの1曲目としてライブでも人気である。メロウなアコーステックギターのリズムと切なげな歌い方は、子供のころイメージしたアメリカの田舎町を想起させ、激しいロックを聞いた時の高揚感とは違う胸の高鳴りを覚える。それは「西へ行く道の彼方に沈む太陽」という歌いだしで、その世界に引き込まれるからだ。
自分を見失いそうになるほど目まぐるしい時間の中で、彼の歌はじんわりと体に染み入り、“何か始めよう”という気持ちにさせる。もし人生に迷ったときは、ぜひこの曲を聴いてほしい。
(選曲・文/齊藤靖英)

4.「Bring On The Night」/THE POLIC
E

●白いレゲエおやじは活火山
スティングの今秋リリースのアルバムが、“13年ぶりのロックアルバム”として注目、65歳にしてますますアグレッシブである。
ジャズやクラシック、映画音楽に寄っていた90年代以降から溜まり続けたマグマが爆発したかのようだ。
マグマの基は、ポリスにある。ロックとレゲエの要素を併せ持ったサウンドは当時、斬新なアプローチでホワイトレゲエと呼ばれた。ブイブイ系のベースと裏ビートに刻まれたギターに、衝撃を覚えた。さて、13年前のロックアルバムは『セイクレッド・ラヴ』。今回のアルバムはそれよりもロックだ。
才能豊かな白いレゲエおやじは定期的にロックアルバムで爆発する、まさに活火山のようなアーティストである。
(選曲・文/齊藤靖英)

5.「One Day At A Time」/Joe Walsh

●1日1日を大切に
「この曲は、親友のウォッカ無しにどうやって生きるかって曲だよ。もう18年も前にオサラバしたけどね。」 Eaglesのギタリストであるジョー・ウォルシュは、世界的な大成功を収めた裏側で、長い間アルコール依存症に苦しんで来た。まるで「暴走列車」の様な生活を続けて来たが、同じ様に走ってきた仲間は次々とこの世から居なくなってしまった。「こんなに長く生きるつもりはなかった!」と神様に嘆くも、「1日1日を大切に生きよう」とする大ロックスターの姿に感動。
2012年作『Analog Man』収録。
(選曲・文/コニシマコト)

6.「40 oz. Dream 」/Good Charlotte

●2000年代西海岸パンクの意地
「ラジオをつけるとひどく混乱した。ラッパーは歌っているし、ロッカーはDJしている」。
2000年代US西海岸パンクシーンを牽引していたGood Charlotteが今年、音楽シーンを痛烈に批判した楽曲を発表した。現状を「40オンスの悪夢」に例え、2013年当時の楽しさは何処へ行ってしまったのかと訴える。また、的確な批判内容を上手くリズムとメロディーに落とし込み、しっかり韻を踏める音楽的センスが素晴らしい。「今でもパーティーのやり方を知っている」彼らの姿に胸が熱くなった30歳目前の元キッズは、私だけだろうか。
2016年作 『Youth Authority』収録
(選曲・文/コニシマコト)
さて、お気に召した選曲はございましたか。
ぜひこれを機にCDやレコードなどの音源でも、楽曲をお楽しみいただければ幸いです。
また、「ミュージックソムリエってなに?」と気になった方は、まずはぜひ資料をお取り寄せください。
>養成講座URL:http://ms-kouza.jp/index.html

それでは、また次号で♪

著者:NPO法人ミュージックソムリエ協会

OKMusic編集部

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