【e-sound speaker】
取材:石田博嗣
今の自分を切り取ったようなリアリティ
ーのあるシングル
…とニューシングル「そして、一瞬のひかり」について大迫章弘(Vo&Gu)は語る。地方出身者である彼が、東京という大都会で生活する中で抱いた孤独感や葛藤。そういった感情が、表題曲には綴られていた。
“曖昧で不確かな消えそうなストーリー 望んだ時から遠ざかって”と歌いつつも、彼は夢を追うことを諦めたりはしない。もがきながらも、手を伸ばし、歩き続けている。そんな姿が、「そして、一瞬のひかり」には描かれているのだ。
今作は他にも3曲を収録している。木漏れ日がもれる並木道を自転車で走っているような、季節を感じる曲をイメージしたという「春の陽」。少し憂鬱なところがポイントの「雨のち曇り時々晴れ」。そして、「東京」。特に「東京」は「そして、一瞬のひかり」に通じるものを感じた。
また、そんな楽曲で興味深いのは、バックのサウンドが、まるで情景描写するように歌の世界観を音でもって表現しているということ。
リアルな4曲を収める本作。まさに、日記のような作品に仕上がったと言えるだろう。