取材:高木智史

“何かを始めるきっかけ”になってほし
い!

“今日から始められることがあるよ”。声高らかに歌うこの楽曲に聴き覚えのある方もいるのではないだろうか。06年から07年にかけて専門学校『日本工学院』のTV-CMソングとしてオンエアされていた、あの曲である。それを歌っていたバンドの名はghostnote。その楽曲「スタート」でメジャーデビューを果たす。

「今までのghostnoteを応援してくれている人、これからghostnoteと出会ってくれるであろう人、そして僕ら自身にとって今できることの何がベストなのか。いろいろ考えた最善の結果が、この『スタート』という曲でした」(大平)

この楽曲を聴いても分かる通り、キャッチーなメロディーと真っ直ぐな歌詞が彼らの楽曲には感じられる。

「結成当時から歌とメロディーを中心に、気持ちを大事にした音楽や、それを演奏で表現できるバンドであるよう、心掛けています。そしてghostnoteがghostnoteでしかない音楽を目指しています」(中村)

また、アレンジャーに元ユニコーンの阿部義晴を迎え、現時点でのghostnoteの姿をこの楽曲に注ぎ込むことにも成功している。

「阿部さんと接して“ghostnoteとは?”を見つめ直して、それにより、それまでの固定概念を取り払って整理することができました。そして何より音楽って最高に楽しいものなんだって思えて…それは阿部義晴という音楽を愛し続けてきた偉大な大先輩のおかげだと思います。曲も活き活きとしたものになって、現時点でのghostnoteをより明確に、3人の魂が120%注ぎ込めたなって思います」(佐藤)

そして、今作のリリースを記念してのワンマンツアーも始まる。

「ghostnoteにとって初のワンマンツアーになります。僕らにできることは全てやり切ろうと思っているし、皆でひとつになって、楽しんで、感じて、音楽の奇跡を起こしたい!! これを読んだ人は半強制的にぜひ来てください(笑)」(大平)

その初のワンマンツアーが彼らにとってのひとつの“スタート”を切ったことなのかもしれない。些細なことでも良い、日常の中で新たに何かを始めようと思うこと。それだけでも少し気持ちが前向きになりませんか? そんな気持ちにさせてくれる力が沸いてくるような楽曲です。

ghostnote プロフィール

岡山県出身。大平伸正(vo&g)、佐藤慎治(b&cho)、中村勇介(dr&cho)からなる3ピース・バンド、ghostnote。バンド名は、“譜面では表せない音”という意味を持つ。03年結成、現メンバーは04年春より始動。地元・岡山県下ライヴハウスでの活動はもとより、LOST IN TIMEやアナログフィッシュなどのツアー・バンドからの共演指名を受けることも多々あった。絶妙に静と動の入り乱れたメロディー・ラインを、拾い上げるようなリズムが包み込み、大平の優しさと強さを併せ持つ歌声がghostnoteの世界観を作り上げている。

『ghostnote sample CD』を皮切りに自主制作盤のCDを4枚リリースを経て、初の全国流通盤となる1stアルバム『初対面』、2ndアルバム『素晴らしき世界』を06年にリリース。音源が徐々にインディーズ・シーンで話題を呼び、06年には年間ライヴ160本、07年には130本を行い、各地のライヴでの動員を着実に増やしていった。

そして08年5月、<SMEレコーズ>より専門学校『日本工学院』CMソングとしてオンエアされていた1stシングル「スタート」メジャー・デビュー。09年1月にメジャー1stアルバム『アイデンティティー』を発表。その後もコンスタントに作品リリースを続け、ライヴ・バンドとして全国各地でライヴ活動を続けている。ghostnoteオフィシャルサイト
公式サイト(レーベル)

OKMusic編集部

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