L→R Ta_2(Vo)、YORKE.(Painter)

L→R Ta_2(Vo)、YORKE.(Painter)

【OLDCODEX】今やりたかったのが、蹴
飛ばす感じだった

現在、アジア公演を含む全国ツアー『FIXED ENGINE』を行なっているOLDCODEXが、いち早くツアーでも披露した新曲「Scribble, and Beyond」をリリース。さらに激しく、アツく研ぎ澄まされた3曲が揃った。
取材:榑林史章

「Scribble, and Beyond」は、開催中の『FIXED ENGINE』のツアーで“いつまでも「kick out」だけやってるバンドじゃねえぞ!”というMCのあとにやっていましたよね。

Ta_2
「kick out」(1stアルバム『hidemind』収録曲)だけと思われるのは癪(しゃく)だし、メンバーが抜けてからそういう曲がないのかよ!と言われるのも腹立つし。1個をずっと守り続けることも大事だけど、アップデートしていかないと進んでいないのと同じだから。

今回はダンスっぽくいこうみたいな?

Ta_2
本気でダンスっぽくいくなら、もっとBPMを落としたと思う。あえてロックの中のダンスというか。BPMは152~4くらい。聴いてて追い立てられる感じだから、ちょっと急いでる。通勤通学の時に聴くとちょうどいいかも(笑)。

思わず早足になっちゃうみたいな。

Ta_2
聴いてる人の背中を押す感じが、“いけよ!”って背中を蹴飛ばすくらいの雰囲気っていうか(笑)。

OLDCODEXの今の勢いにぴったりですね。

Ta_2
今やりたかったのが、蹴飛ばす感じだっただけ。それも、いつ終わるか分からないくらい蹴飛ばし続けるみたいな。

蹴りすぎでしょ!(笑)

Ta_2
でも、実際にツアーでやってて面白いよ。みんな当然初めて聴くじゃない? 普通の曲ならそろそろ終わるんだけどな~ってところまでいっても、まだ終わらないっていう。古くからのファンも“いつ終わるんだ?”って顔になってるし。

6分くらいありますからね。

Ta_2
EDMも好きで聴くけど、踊れる曲って長けりゃ長いほど楽しいみたいなところがあるので。

声を加工してるのは? 聴き方によってはチベットのホーミーっぽくも聴こえて面白かったのですが。

Ta_2
あれはフリーサンプラーにあったやつ。無国籍感もちょっと狙っていたし、結構印象的になってるよね。

タイトルは“落書きの向こう側”みたいな意味?

YORKE.
スクリプトのないものに向かっていくイメージ。何も決めずに進んだ先にある未来っていうか。電話しながらメモ帳に落書きしてて、気付いたらすごい絵になってることってあるんだよね。本能的というか、そういう世界観が『黒子のバスケ』にもOLDCODEXにもはまると思ったんで。

MVに出てくるゾンビは曲とどんな関係が?

Ta_2
ないよ(笑)。監督がゾンビ好きの人で、俺も好きだったから。話を聞いたら熱いし、明確なビジョンもあったしね。
YORKE.
死の先にあるものっていうか。人が死の先を想像した産物という意味で、ゾンビもありなんじゃないかって。

あぁ、“beyond”に掛かってるのですね。

YORKE.
それにキャンバスを見ないでペンキを散らすノールックペイントは、バスケの技に似てるし。ゾンビが壁になっているシーンは、ディフェンスしてるようにも見えるし。

カップリングの「The Experience」もカッコ良いですね。もう1曲の「calling」は2曲とちょっと違うベクトルだし。

Ta_2
「Scribble, and Beyond」と「The Experience」が外に向けてのもので、外に向かうためには一度自分の中でクッションを置かないといけないと思って、「calling」は自分時間がテーマ。俺、自分自身と対話できない人の言葉には、説得力がまるでないと思ってるんで。それでこの曲は、俺たちのバンドっていうものの中での自分時間を表現しました。

「The Experience」のラップがすごくカッコ良かったです。細かく韻を踏んで、フロウがすごく気持ち良いし。

YORKE.
韻踏みの言葉遊びとか、今までの楽曲タイトルを入れる遊び方とか、苦戦はしたけど、その分、ピースがはまった時は最高に気持ち良かった。日本語の直線的な感じと英語の流れる感じの兼ね合いがすごく面白いと思うし。

ヒップホップのラップとは違う魅力がありますね。

YORKE.
フリースタイルとかね。俺は即興であんなに言葉は出てこないから、OLDCODEXは緻密に構築するのが合ってる。それに英語と日本語を組み合わせることで、言葉遊びの幅も広がるからすごく面白いし、サビだと避けるような言葉の並びでもラップだと面白くなったりするし。
Ta_2
ライヴで慣れてくると、その決まった譜割の中で遊びができるようになるんで、それも楽しいし。でも、俺が崩しすぎて、YORKE.が入ってこれない時もあって(笑)。
YORKE.
そうだね。やっと俺らの武器になってきた気がするよね。
Ta_2
独特だしね。遊んでいるのに、その言葉がしっかり飛び込んでくる。特に俺は言葉を扱う仕事をしてるから、歌詞がどう入ってくるかすごく客観視するんだけど、そんな俺から見ても面白いし、カッコ良いって思う。ひとつの言葉を分解して前と後ろでつなげるとか、普通じゃなかなかできないので。
YORKE.
俺の場合、言葉も絵的にとらえてるから。
Ta_2
一件無作為に見えて、通して見るとしっかり構成されてるから、すごく面白いんだよね。母音だけじゃなく、子音までしっかり揃ってるし。YORKE.はそれを感覚的にやってしまうからすごい。日本で他にやれてると思う方は、本当に少ないと思う。
YORKE.
聴いて気持ち良いというのが答えかもしれないね。俺は決して深く考えてやってるわけではないけど、聴いて気持ち良いかどうかだけはすごくこだわってる。もっと言うと、歌詞カードに歌詞を並べた時のかたちにもすごくこだわってて。やっぱり良い歌詞とか、入ってくる歌詞って、その文字が並んでるかたちもすごくきれいなんだよね。ボブ・ディランの「Blowin’ In the Wind」は文字から風が吹いてるように感じるし。

何か、Ta_2さんは理論的、YORKE.さんは感覚的ですね。

YORKE.
違うふたりだからこそ、このふたりじゃないと完結しない。OLDCODEXは、そういうものになってるよね。
Ta_2
右脳と左脳みたいなね。
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OLDCODEX プロフィール

オルドコデックス:2009年に結成。ラウド、ダンス、パンク等の様々な要素を取り込んだサウンド、それにインスパイアされながらアートワークを作り出すペインティングにより、観る者、聴く者の、五感を刺激する作品を打ち出している。TVアニメシリーズの主題歌を担当することも多く、『SERVAMP』『GOD EATER』『黒子のバスケ』『Free!』シリーズ等、タイアップは多岐にわたる。15年に初の日本武道館公演を行ない、16年6月に発売した4thアルバム『Fixed Engine』では、オリコンウィークリーチャート3位を記録。ライヴではYORKE.自らが制作に携わる巨大なセットという名のアートを背負い、その存在感を見せつけている。そして、バックドロップにも必ず手を加えるので、常に作り手の体温が感じられることも特徴のひとつ。国内を中心としつつ、アメリカ・台湾・中国・韓国・シンガポールでもライヴを敢行するなど、ワールドワイドな活動を行なっている。OLDCODEX オフィシャルHP

OKMusic編集部

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