L→R うらら(Vo)、上口浩平(Gu)

L→R うらら(Vo)、上口浩平(Gu)

【Salley】今、大切な人と一緒にいら
れることは奇跡

3カ月連続配信シングル第2弾「Home」は、温かい故郷、遠く離れた大切な人、懐かしい思い出などを思い起こさせるミディアムナンバー。大切な人へ向けたメッセージソングで、新たな一歩を踏み出したふたりに話を訊いた。
取材:吉田可奈

いきなりなのですが、「Home」を聴いた瞬間、心から素敵な曲だと思いました。

うらら
わ~い! 私もそう思います(笑)。

(笑)。この曲はいつ頃作られたのですか?

上口
曲自体は、僕が上京した頃からある古い曲なんです。ある時、ストックしているバックナンバーを改めて聴いていると、この曲に再会して。すごくいいなと感じたので、ちゃんと形にしようと思ったんです。

歌詞には今までにないほどのメッセージを感じました。

うらら
この曲を聴いた時、初めて“家族愛”をテーマに歌詞を書こうと思ったんです。基本的に家族に対しては、“言わなくても分かるだろう”という気持ちから、あまり感謝の気持ちを言葉にしないんですよね。でも、つい最近、母親が階段から落ちて骨折をしてしまって…。その時に、普段は元気な母親が不慮の事故でいなくなってしまうこともあり得るという恐怖をリアルに感じたんです。それと同時に、今、一緒にいられることは奇跡なんじゃないかと思ったんです。

まさかお母さまの事故が曲につながるとは!

うらら
そうなんですよ。最初は驚いて心配したんですけど、歌詞が生まれるきっかけになったということを母親に報告したら、めっちゃ笑ってくれて(笑)。そんな受け止め方をしてくれる母親のことが、本当に好きだし、ありがたいなって思ったんです。きっとこの想いは私だけじゃなくて、家族がいる人全てに通じるものだと思うんですよね。だからこそ、歌詞は雰囲気や抽象的な言葉ではなく、誰が聴いても分かるような素直な言葉で書き上げました。
上口
この歌詞って、誰もが自分を重ねられるものだと思うんです。なので、その言葉を邪魔しないようなアレンジにすることにこだわりました。実はこの曲、ほとんどギターが鳴っていないんですよ。

ギタリストとヴォーカリストのユニットなのに!?

上口
そうなんです(笑)。いつもはサビで印象的なアルペジオを入れたり、ギターフレーズを活かすようなアレンジをするんですが、今回は歌詞と歌に重点を置くべきだと判断したんです。これはSalleyにとっては大きな挑戦だったんですが、最終的には自分らしくプレイできただけでなく、聴いていくうちにどんどん歌詞が心に入っていくように感じたんです。おかげで今までにない自信作に仕上がりました。

歌もしっかりと歌い上げていますよね。

うらら
そうなんです。バラードなので聴いてくれる人に語りかけるように歌ったらすごく気持ち良くて、音楽としてというよりも、“歌をちゃんと歌えた”曲になりました。そう言えば、上口くんとスタッフがこの曲のアレンジを決めている時に、私はお店で買い物をしていたんですよ。で、その時に電話がかかってきて、“最後に転調をしたいから、その場で歌ってみて”って言われたんです。さすがにその場では断って、あとから家で歌ったヴォイスメモを送って転調が決まったんですが、なかなかの無茶振りで驚きましたね(笑)。
上口
その日がアレンジの締め切りだったんですよ。でも、おかげですごくドラマチックに仕上がったんです。洋服屋にいるっていうから、試着室で歌ってくれって言ったんですけど断られちゃって(笑)。
うらら
試着室でも歌えませんから!(笑)
「Home」
    • 「Home」
    • 2016.10.26
Salley プロフィール

サリー:2012年に結成。キュートで奔放なキャラクターが魅力のヴォーカルうららと、抜群の楽曲センスを持つ上口浩平からなるポップスユニット。13年5月にシングル「赤い靴」でデビュー。14年4月に1stアルバム『フューシャ』、15年7月には2ndアルバム『エメラルド』をリリース。ラジオ日本のレギュラー番組『Salley’s Studio.』が好評放送中!Salley オフィシャルHP
Salley オフィシャルブログ

OKMusic編集部

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