L→R ko-dai(Vo)、eyeron(Vo)、matty(DJ)

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【ソナーポケット】今後バラードを作
っていく上で基準になる曲

最新アルバムを抱えての自身最大規模となる全国ツアーを経て、新章の幕開けとなるシングル「Rain」が完成。彼らの真骨頂と言えるラブバラードソングながら、新たな表現に果敢に挑戦した、最新型のソナポケに注目せよ!
取材:フジジュン

完成したニューシングル「Rain」は雨を歌った秋から初冬にぴったりのバラードソングですが、雨は好きですか?

ko-dai
そんなに嫌じゃないですよ。フェスとか野外のイベントの時以外は、降ってもらって全然構わないです。
matty
野外イベントで雨が降ったりすると、来てくれるお客さんが可哀想ですよね。心配になっちゃう。
eyeron
雨の日の握手会とか、あったよね?
ko-dai
あったね。夏の雨はそれはそれで思い出になるけど、冬の雨は風邪ひいちゃったら申し訳ないよね。

「Rain」には《この雨はやがて雪へと変わってく》という歌詞が出てきますが、心象描写でなく風景描写で気持ちを描いていて、最小限の言葉から風景や心の動きが浮かびます。

ko-dai
今まで気持ちを押した歌詞が多かったんですけど、一歩下がって周りを見れる年齢になってきたし、アーティストとしても一歩外に出て考えることができるようになったのかなと。《若すぎた日々が笑っていた》という歌詞も5年前だったら歌わなかったと思うし、当時歌ってた「好きだよ。~100回の後悔~」とかにもかかる部分があると思ってるんですよ。当時から聴いてくれてた人にも、時間の経過や大人になった僕たちを感じてもらえるものになりました。
eyeron
ラブソングっていろんな描き方や切り取り方ができるんですね。この曲では最小限の言葉で想像させたかったことを感じてもらえたのは、すごく嬉しいです。言葉を重ねて感情に触れることも重要だと思うんですけど、シンプルな言葉でも現在の僕たちが歌うことで、昔からのファンには表現の変化を感じてもらえて、新たに知ってくれた人には新しいソナポケらしさを感じてもらえるだろうし。サウンドも昔だったらもっと音を乗せたり、豪華にさせてたと思うんですけど、この曲はシンプルでしっかり声が立つトラックになっていて、今後バラードを作っていく上でも基準になる曲にもなったと思います。
matty
シンプルで声が立つトラックだからこそ、声も楽器なんだなというのを、自分の中で再確認できたところがあって。レコーディングの時も声色にこだわって、一番良いポイントで録音していくことで、歌詞の世界観やメロディーラインが聴き手に深く伝わる曲になったと思います。

構成も素晴らしくて。押し殺すような歌い出しから印象的なサビがあって、eyeronさんのバースがその向こう側を見せてくれることで、曲の世界観がすごく広がるというか。

ko-dai
1番のサビは1本の声と1本のハモリで、2番のサビはeyeronの下ハモともう1本ハモリが入っていて、最後のサビはまた歌の質感をちょっと変えていたりと細かい変化を付けました。土砂降りの雨とやさしい雨とか、同じ雨の描写でも歌い方が全然違ったりして、曲中にいろんな変化を付けることで、スッと心に入っていく曲にしたかったんです。

歌い方や声色に関してはいろいろ話し合った上で、レコーディングに臨んだのですか?

ko-dai
しっかり話し合って緻密に録ったというより、逆にグルーブを大事に録りました。歌っていく中で自分たちがいいと思う、感情の乗ったテイクを優先して選んでいったんです。ただきれいに歌った時と比べても、気持ちを重視して歌った時のほうが人の心に引っかかる曲になるなって。
eyeron
バラードは特に気持ちが大事だよね。僕はko-daiが録ったのを聴いてから入れたんですが、ko-daiの声質や想いに合わせていくことで、上手く連鎖することができたかなと。僕も気持ちを重視して、自分のテイクも普段なら選ばないほうをあえて選んだりしたんです。作業をしながら、音楽や伝えるってこういうことなんじゃないか?と再確認できた気もして。結果、すごく聴き応えのある一曲になったと思いました。
matty
自分たちの中での位置付けとして、このシングルは新章の幕開けという意味もあるんです。この曲に対する想いも今まで以上に表れてると思います。良い意味でリラックスして、チャレンジ精神を持って、のびのびとできているというのがレコーディングにも垣間見えましたね。出来上がりを聴いた時、今までのソナポケになかった部分も詰め込めた気がしました。

今作で新たな挑戦を試みようと思ったきっかけは?

matty
J-POPの枠を超えて洋楽に目を向けた時、シンプルなトラックが多かったりするんですよね。“これをソナポケがJ-POPとして噛み砕いてやってみたらどうなんだろう?”というところで実験的な意味もあって作り始めたところはあります。結果、今回のシングルの収録曲は、どれもシンプルでしっかり伝わるものになったんです。

“Rain=雨”を題材にした理由は?

ko-dai
別れの曲は何曲も書いてるんですけど、景色を限定したことがなくて。実際に別れのシーンが雨だったり、雨を見て思い出すこともあったりするんですよ。歌詞では涙を雨に例えてるんですけど、雨に種類があるように涙にも悲しい涙、別れの涙、幸せな涙があって…例えば、《一つの傘の下いつだって僕ら笑っていられた》というのは、やさしい雨だと思うし。別れた人に直接的な言葉ではなく、少し遠回しに言葉を伝えたいと思ったので、涙を雨に置き換えて書いているんです。

《今年最初に降る雪の花を》と始まるカップリングの「雪の花」は、季節は一緒でも全然違った物語を描いていますよね。

eyeron
カップリングの曲は「Rain」が基準にあって、そこから他の曲を詰めていった感じがありましたね。
ko-dai
「雪の花」は新しい恋の始まりを想像させたり、「もう二度と…」は別れた彼女の結婚を想像させたり、「我武者羅」は9周年に向けて気合いを入れていこうという曲だったりして、どれも方向性の違う、新しいソナポケを見せられる曲になっています。本当は4曲ワンパックでリリースできれば良かったんですけどね。4種類買って、聴いてもらうしかないですね(笑)。
「Rain」2016年10月26日発売徳間ジャパンコミュニケーションズ
    • 【初回生産限定盤(DVD付)】
    • TKCA-74421 1400円
    • 【通常盤A】

    • TKCA-74422 1080円
    • 【通常盤B】
    • TKCA-74423 1080円
    • 【通常盤C】
    • TKCA-74424 1080円
ソナーポケット プロフィール

ソナーポケット:共感度200パーセントの稀代のラブソングマスター。2008年9月にシングル「Promise」でメジャーデビュー。ロック、ヒップホップ、レゲエとルーツの異なる3人が生み出す極上のポップミュージックは老若男女問わず幅広い人々の心を鷲掴みにする。身近なモチーフを散りばめながら、リアルな恋愛模様を歌ったソナポケならではの世界観は、恋愛問題に敏感な女性たちを中心に熱烈に支持されている。ソナーポケット オフィシャルHP
徳間ジャパンコミュニケーションズ
ソナーポケット オフィシャルTwitter
ソナーポケット オフィシャルブログ
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OKMusic編集部

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