L→R 佐藤純一、towana、kevin mitsunaga、yuxuki waga

L→R 佐藤純一、towana、kevin mitsunaga、yuxuki waga

【fhána】2016年の目標は“虹を編ん
でいくこと”です!

人気アニメのテーマソングを次々と手掛ける注目のfhánaが、今年最初のシングル「虹を編めたら」をリリース! ヴォーカルのtowanaと作曲の佐藤純一による男女混声のハーモニーを軸に、新鮮な輝きを放つさわやかな楽曲に仕上がった。
取材:榑林史章

2016年第一弾のシングル「虹を編めたら」は、towanaさんだけでなく、佐藤さんが歌いまくっていて。まるでデュエットかのようなイメージの曲になりましたね。

佐藤
そうなんです。レーベルのプロデューサーから、デュエットものがいいと言われて。アニソンでデュエットものと言ったらこの曲と呼ばれるくらいのものを作ろう!と。
yuxuki
例えばスーパーカーとか、男女混声ヴォーカルのバンドって今までもたくさんいたし。そういうイメージで、自然に受け入れてもらえたらいいなと思います。
towana
こういうかけ合いを歌うのは楽しいけど、テンポ感や入れ替わりのタイミングが速いので、ライヴでやる時はお互いに頑張りましょうねって感じです(笑)。

前回のシングル「コメットルシファー ~The Seed and the Sower~」は疾走感のあるロックサウンドでしたが、今回は瑞々しく爽快感のある感じの曲調ですね。

佐藤
「コメットルシファー」と「ワンダーステラ」、ここ2作のシングル曲はバトル要素のあるアニメのタイアップだったので、アップテンポの熱い感じでした。なので、今回はさわやかなものを作りたいと思ったというのがまずあって。さらに、『ハルチカ』というアニメのオープニングテーマなのですが、この『ハルチカ』は、青春、吹奏楽、恋、ミステリーとさまざまな要素がある、ひと筋縄ではいかない作品なんです。現実にもいろいろな性格の人がいて、みんなそれぞれの色を持っているわけで、そのいろんな色でできた虹が平行に進むだけじゃなくて、編んでいけたらいいなという気持ちが、“虹を編めたら”というタイトルに込められています。とはいえ、たださわやかなだけではなく、ほろ苦さやシリアスな部分もあって、曲自体が『ハルチカ』同様、ひと筋縄ではいかないものになっています。
towana
歌に関しては、バトルもののアニメの曲の時は結構気合いを入れて、それこそ戦いモードの自分になって臨むんです。でも、今回の曲はもともとfhánaの楽曲の特徴として持っているさわやかさが全面に押し出されているので、結構自由に伸び伸びと歌わせていただいた感じですね。

個人的には、息継ぎの呼吸音が曲の終わりにかけてどんどん激しくなっていく感じがして、生々しさを感じました。

佐藤
僕がミックスをしてるんですけど、僕は基本、ブレスをあまり下げすぎずに残すようにしています。ブレスも含めて歌という感覚なので。
towana
たまにブレスの音をアクセントとして使うことはありますけど…そうやってブレスのところばかり集中して聴かれるのも、ちょっと恥ずかしいですね(笑)。

あと、バンドの音だけではなく、フルートなどいろいろな楽器の音も入っていますね。

yuxuki
主人公のチカが、吹奏楽部でフルート担当なんです。もうひとりのハルタがホルン。なので、Aメロの部分ではフルートとホルンを大きめに出していますね。

カップリングの「Appl(E)ication」はkevinさん作曲による、エレクトリックなミディアムのナンバーで。

kevin
タイトルと歌詞は林檎がテーマで、ニュートンの林檎的な万有引力の法則やアダムとイブのイメージが出てきます。あと、僕がMacとかiPhoneとかアップル製品好きなので、そこにもかけていたりします。実は、テンポは「虹を編めたら」とそこまで変わらないんです。でも、リズムに対する譜割の関係と言葉の詰まり具合で、ゆったり聴こえているんですよ。そういう対比も含めて楽しんでほしいですね。

間奏では、towanaさんの声が大変なことに!

towana
そうなんです!
kevin
あれは…fhánaの、とある曲のtowanaさんのヴォーカルを細かく切り刻んで、ゴリゴリに編集して使っていて。
towana
何の曲かは、絶対に分からないと思います。
kevin
でも、ちょっとだけ分かるようなヒントを残してあるんですよ。それで分かったらすごいけど。
towana
歌詞はファンの方へ向けた、私たちからのメッセージみたいな要素もあります。例えば《互いに欠けてはいけない》というフレーズがあって、私たちとファンとの距離感を歌っているというか。
佐藤
それは僕ら4人の関係とも言えますね。

では、最後に2015年を振り返りつつ、2016年の抱負をお願いします。

towana
2015年は1stアルバムを発売、初ワンマンライヴ、海外でのライヴといろいろな経験をして、これまで以上にたくさんの人に聴いていただけるようになった印象です。
kevin
アトランタで『Anime Weekend Atlanta』というイベントに出演した時は、トップバッターだったにもかかわらずアンコールをいただいて、海外の熱さを感じました。今年は海を越えた活動をもっとやりたいですね。
yuxuki
fhánaを聴いてくれる人たちの層を広げられたらと思います。そういう意味でも、ライヴを強化していきたいですね。
towana
アニメのイベントだけじゃなくロックフェスとか、いろんなイベントにも出たいです!
佐藤
まだまだ僕らを知らない人はたくさんいるわけで、そういういろんな人たちを振り向かせるために、より頑張らないといけないなと思いました。2016年の目標は、シングルに掛けてじゃないけど、“虹を編んでいくこと”です。いろんなジャンルやいろんな人たちがいる、いろんな場所に出て行ってfhánaの音楽を届けて、それがどんどんクロスオーバーしていったらいいなと思います。
「虹を編めたら」
    • 「虹を編めたら」
    • LACM-14431
    • 2016.01.27
    • 1296円
fhána プロフィール

ファナ:2011年、佐藤純一(Key&Cho)を中心に結成されたtowana(Vo)、kevin mitsunaga(Sampler、etc.)による3人組バンド。13年8月にシングル「ケセラセラ」でメジャーデビューを果たし、その後は新人アーティストでは異例とも言える連続アニメタイアップなど、シーンを問わず各界から注目を集める。17年にリリースしたTVアニメ『小林さんちのメイドラゴン』のOPテーマ「青空のラプソディ」、21年発表のTVアニメ『小林さんちのメイドラゴンS』OPテーマ「愛のシュプリーム!」は各界から絶賛され、さまざまなアワードも受賞した。さらに、アニメだけでなくロックフェスにも多数出演。23年に現体制となり、レーベルも日本コロムビアへ移籍した。同年5月に移籍第一弾シングル「Runaway World」をリリースする。fhána オフィシャルHP
fhána 日本コロムビア アーティストページ

OKMusic編集部

全ての音楽情報がここに、ファンから評論家まで、誰もが「アーティスト」、「音楽」がもつ可能性を最大限に発信できる音楽情報メディアです。

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • 〝美根〟 / 「映画の指輪のつくり方」
  • SUIREN / 『Sui彩の景色』
  • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』
  • Star T Rat RIKI / 「なんでもムキムキ化計画」
  • SUPER★DRAGON / 「Cooking★RAKU」
  • ゆいにしお / 「ゆいにしおのmid-20s的生活」

新着