L→R 虎(Gu)、Nao(Dr)、将(Vo)、ヒロト(Gu)、沙我(Ba)

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【A9】ずっとこの時がくるのを待ち望
んでいた

約1年の沈黙を破ってA9が再始動第一弾となるSTART-UP EP『銀河ノヲト』をリリース。同時に結成11周年の記念日前日となる8月23日に豊洲PITで完全復活公演を果たす! 開戦前夜を前にした5人に今の心境と作品の手応えを訊いた。
取材:山本弘子

独立して1年待たせた意味をライヴでし
っかり見せたい

ついに約1年のインターバルを経て待望の再始動ですね。7曲入りのSTART-UP EP『銀河ノヲト』をリリースする直前の今の心境は?

そうですね。まず、僕らは去年、結成10周年を迎えて、これから先の10年を見据えた時に、自分たちで道を切り開きたいと思って所属していた事務所から独立したんです。新たな体制で音楽を作っていくに当たっての準備に約1年を費やしたので、みんなが待っていてくれているのも実感していますし、何より自分たち自身がこの時がくるのを待ち望んでいました。活動再開と『銀河ノヲト』のリリース日が同じ8月23日なので、今は“開戦前夜”(曲名)って感じです。武者震いしていますね。
Nao
とりあえず、今は無事に作品ができてホッとしていますね。10年以上やってきて、自分たち自身、まだまだ創作意欲にあふれているので、これからのバンドの未来は“春夏秋冬”(曲名)って感じですね(笑)。

曲名を何気なく入れ込んできますね(笑)。

ヒロト
こんなにライヴをしていなかった時期は今までなかったので、いろいろなことが直前に迫ってきてようやく動き出すんだって。言葉にならない感情がありますね。

期待と不安が入り混ざっている?

ヒロト
不安はないですね。気持ちが高ぶりすぎてよく分からない(笑)。『銀河ノヲト』を作っている時も1stアルバム『絶景色』を作っていた時のようなほとばしるものがあったんですが、ようやく完成したので、早く試合のゴングが鳴ってほしい気持ちですね。
沙我
僕はとにかくライヴで新曲を演るのが楽しみですね。“こんなバンドだったの?”ってファンもビックリするぐらいにテンションが高くて激しいライヴになると思うので、ヒールじゃなく、スニーカーとTシャツでタオルを巻いてきてほしいですね(笑)。
ウチら以上にお客さんは期待してツアーにくると思うんですよ。“どう変わったんだろう? 今のライヴはどんな感じなんだろう?”って。1年待たせた意味みたいなものを提示しないといけないと思うんですよね。

そういう意味では責任も感じている?

そうですね。今まで通りを求める人もいると思いますが、事務所から独立してブランクがあって、それでもついてきてくれる人たちに“何がしたかったの?”と思われない活動をしていこうと思います。

『銀河ノヲト』は今までらしさをバージョンアップした激しさとロマンティシズムが共存している曲たちが収録されていると思いました。まず、タイトルは“銀河の音”という意味ですか? それとも“銀河ノート”?

指摘していただいて嬉しいです。タイトルはダブルミーニングなんです。バンドとしてはゼロからのスタートで、結成当初からの普遍的なテーマ“和洋折衷”もありつつ、バンドのひとつの集大成は“TOKYO GALAXY”と題した結成6年目の日本武道館だと思っていて、歌詞も“星”や“宇宙”というワードが多かったので、僕たちの軸を定義できると思って“銀河”という言葉を使ったんです。音楽は音と言葉があって曲になるので“銀河の音”、それと言葉を綴る“ノート”を引っ掛けていますね。“お前、絶対、宮沢賢治好きだろ?”って思われるタイトルになりました(笑)。ちなみに、その時の武道館でも白い衣装を着たんです。

白い衣装はバンドにとって大事なポイントで着るイメージなのでしょうか?

アートワークディレクターの方や衣装をデザインしていただいたKOSHINOさん(YUMA KOSHINO)との話し合いの中で“ゼロからのスタート”のイメージと、ここから何色にでも変わっていけるという意味合いも含めての白になりました。ストイックな印象の衣装になったと思います。

これほど白が似合うバンドもそうそういないし。

沙我
似合いますかね? 以前、親しい人に“白が似合わない”って言われたのがトラウマになってるんですよ。“似合わないってどういうことだよ”って(笑)。
僕はスタイリスト的なこともやっているんですけど、沙我くんはモデル体型に近いから何着てもキマるんですよ。
沙我
復活公演の豊洲PITにはこの衣装で出るから、それまでに“俺は白が似合うんだ”って高めていかないと(笑)。

OKMusic編集部

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