L→R マイケルTHEドリーム(Key)、ブルマン藤井(Ba&Cho)、デストロイはるきち(Vo&Gu)、ジャンボリー加藤(Dr&Cho)、ノブリル(Gu&Cho)

L→R マイケルTHEドリーム(Key)、ブルマン藤井(Ba&Cho)、デストロイはるきち(Vo&Gu)、ジャンボリー加藤(Dr&Cho)、ノブリル(Gu&Cho)

【ミソッカス】楽しんで作り上げてい
る僕たちの音楽を聴いてほしい

“ミソッカスらしさ”を極めた一枚がここに完成! 前作から約11カ月振りにリリースとなる珠玉の4曲について、デストロイはるきち(Vo&Gu)、マイケルTHEドリーム(Key)に語ってもらった。
取材:高良美咲

14年7月にリリースした前作のミニアルバム『統一された混沌(カオス)』は、どのような反響がありましたか?

はるきち
楽曲ではいろんな側面を見せているので、“ミソッカスっぽくない”という人もいれば、“これぞミソッカス!”という人もいて…リスナーの中でも“ミソッカスらしさ”はひとつではないのかな?と思いました。もちろん、僕らの中でもひとつではないです。リード曲の「マッドシュリンプス」は、作ってる段階では“ライヴではどうなんだろうか?”と思っていたので、良い意味で反応が予想外でした。化けてくれましたね。
マイケル
「マッドシュリンプス」で満を持してカッコ良くPVを撮ったのですが、意外と“えーっ!?”といった声もなく受け入れてくださるリスナーが多かったです。
はるきち
賛否両論あったので、僕らの中でも“ミソッカスらしさってなんだろう?”と改めて考え直すきっかけを作ってくれた作品になりましたね。それが今作に活きていると思います。

では、今作のEP『ゴールデンミソアワード EP』には、どのような楽曲を収録しようと思ったのですか?

はるきち
選曲基準としては、メロがいいことはもちろん、“ミソッカスらしさ”に重点を置いて作りました。

「愛しさと切なさと純情な感情」はメタルのような重厚感もある中で《ちょっと待ってくれないか》という掛け合い、名曲を彷彿させるタイトルのコミカルさも面白いですね。

はるきち
前作の「お願いGOD」という曲がメンバー全員大好きで。“ミソッカスらしさ”を突き詰めていくとこういう曲になるんじゃないか?という考えもあり、同じスタイルでもっとクオリティーの高い楽曲を作ろう!と。《ちょっと待ってくれないか》の掛け合いは、作曲者のノブリル曰くサザンオールスターズの「勝手にシンドバッド」をイメージしたそうです。漂う80~90年代J-POP感と、歌詞のおセンチな感じがリンクしたので名曲のタイトルを拝借しました(笑)。

今作の中でも、「ハートビートオーバードライブ」のラップは、良い意味で異彩を放っていました。

はるきち
腐る程いる4つ打ちバンドのひとつでもある僕らがビートについて歌ったら面白いなーと思って作った曲です。結局は“作った人の想いがあればリズムはどうだっていい”という結論になってます。最初はレッチリのようなアゲアゲのラップが入っていたのですが、バックのキーボードがシリアスな旋律を奏でていたので暗めのラップにしてみました。

「Mr.D」はダンスミュージックを軸に、1曲の中で多彩に広げられる展開が印象的でした。

はるきち
これはマイケルが持ってきた曲ですね。ちょうどお世話になっていた流通会社の方が退職されておセンチになっていたところだったので、彼に宛てて歌詞を書きました。「Mr.D」の“D”は彼のイニシャルなんです。やっぱり特別な人に書いた曲に対しては特別な気持ちになりますね。

シンセのリフが耳に残る「Cut the LIVESCAPE」はちょっと切ないストーリーを描いていますが、この楽曲を書いたきっかけは?

はるきち
僕ら、エイトビートの王道ロックがなくて。試しにミソッカス流の王道ロックを作ってみよう!という意気込みで作り、歌詞は失敗したライヴのことを思い出しながら書きました。タイトルは“ライヴの景色を切り出す”というニュアンスで付いたんです。失敗したライヴ、特別なステージ、感動した景色…全部切り出して頭ん中に取っておけたらなぁと。

ジャンルの振り幅は広いけれど、どれがリード曲でもいいくらいにミソッカスらしさのある4曲でした。

はるきち
やっぱり“ミソッカスらしさ”を何回も何回もメンバーと話し合って作った作品なので、すごく納得のいくものになりましたね。CDを何枚も出すうちに自分たちでも分からなくなっていた“らしさ”を取り戻せた作品です。
マイケル
音楽の幅をきかせつつカス感を大切に…どのジャンルにもなり切れていないイマイチな雰囲気をメンバーと入念に試行錯誤していきましたね。

聴きどころはずばりどこでしょう?

マイケル
30万円のギターの音ですね。“楽器はお金だぞ”っていうドラマを感じてほしいです。

今作を作り終えたことでどのようなことが得られましたか?

はるきち
サウンド的には初期の僕らに近付けたのですが、その時とは歌詞が大きく違いますね。少年マンガみたいな、拳を握ってアツくなれる歌詞を書けたように思います。作っている間はこの作品がキャパ目一杯だったのですが、作り終えてみるとまだまだ成長できる自分に気付いて、何か殻を破れた気がしました。
マイケル
これまで4枚のアルバムを出して、6年半バンドをやってきて、振り返ってみれば変わってない僕たちの芯の部分に気付けたというか。でも、変わってきたことや積み重ねてきたことは残しつつ、楽しんで作り上げている僕たちの音楽を聴いてほしいです。

最後に、リリース後の予定について教えてください。

はるきち
ツアー! ツアー! ツアー! アルバムも作りたいです。
『ゴールデンミソアワード EP』
    • 『ゴールデンミソアワード EP』
    • NBDL-0027
    • 2015.06.03
    • 1296円
ミソッカス プロフィール

ミソッカス:2008年7月より名古屋市内のライヴハウスにて活動を開始。邦洋新旧の音楽ジャンルを横断した多彩な楽曲展開を持ち味とするロックバンド。14年、今までのトレードマークであった和装を脱ぎ捨て、バンド表記をカタカナの“ミソッカス”に改名。ミソッカス オフィシャルHP

OKMusic編集部

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