【大原櫻子】鮮やかに咲き誇る歌声 
1stアルバム『HAPPY』完成

映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』でデビューし、瑞々しい演技と卓越した歌唱力を発揮した大原櫻子。シンガーとしても大人気の彼女が、ついに1stアルバム『HAPPY』を完成させた。本作の制作エピソードとは?
取材:田中 大

さまざまな表情の歌声を堪能しました。

ありがとうございます。今回、ずっとプロデュースをしてくださっている亀田誠治さんや、いろんな方々に作詞作曲をしていただいたんです。私にとっても新鮮なメロディーや表現との出会いがたくさんあったアルバムですね。

まず1曲目「Over The Rainbow」は、亀田さんから大原さんへのエールを感じて、グッとくるものがありましたよ。

この曲の歌詞は、私の誕生日に亀田さんが書き下ろしてくださったんです。2年半くらい私の音楽活動を見守っていただいている亀田さんからのプレゼントだったと思っています。“歌が大好きという気持ちを忘れないで”というお気持ちが伝わってくる曲ですね。

大原さんの歌声は透明感と同時に凛々しい芯の強さも感じるんですけど、その魅力がすごく出ていると思います。

私、どこかしら男前と言われる性格なので(笑)。自然体で歌うと、そういうところが出るのかもしれませんね。性格って声に出るものだと思いますし。

歌や音楽に対する意識は、変化してきています?

ますます好きになっています。聴く音楽も広がりました。“こういう表現もあるんだ”と発見したり、アイドルのみなさんのライヴのMCとかも刺激になっています。

「Happy Days」のミュージックビデオは、ファンのみなさんと一緒に歌って踊っている姿がすごく楽しそうですよね。たくさんの人と盛り上がる喜びも、どんどん膨らんでいるんじゃないでしょうか?

そうですね。実際にみなさんが歌って笑顔になっている姿を見ると、本当に嬉しいです。“一緒に歌う”っていうのは、みなさんにハッピーになっていただける行為だと感じています。ライヴもそういうものになってほしいです。「Happy Days」の振り付けは簡単なので、ライヴの際は、ぜひ一緒に歌いながら踊っていただきたいです。

「無敵のガールフレンド」もライヴで楽しく盛り上がれそうです。これ、DHC薬用アクネコントロールシリーズのCMソングになったんですよね?

はい。CMにも出演させていただきました。恋をしている女の子を応援する曲なんですけど、こんなに可愛らしい雰囲気のものは、今までの私にはなかったのかもしれないです。この曲もミュージックビデオを撮ったんですけど、自分でちょっと振り付けをしてみました。

やはり歌って踊るのが心底好きなんですね。

ダンスも習っていたので大好きなんですよ。ダンスも歌も私にとって“爆発”と言いましょうか(笑)。私、喋るのが苦手なので、唯一表現できる方法が歌やダンスなんです。お芝居も大好きですし。“表現したい”っていう部分を私の人生から取ってしまったら何も残らないと思います。

歌、ダンス、お芝居以外の表現の仕方、例えば絵とかはどうですか?

それが…私、絵が超絶下手なんです。この前、ワンちゃんを描いたんですけど、気付いたら足が6本になっていました。絵の上手さ以前の問題ですよ。どうやら想像力自体に問題があるようです(笑)。

(笑)。曲のお話に戻りましょう。「READY GO!」は力強いロックですね。これも新鮮でした。

まさにライヴをイメージしながら歌いました。“一緒に歌いましょう”というよりも、“行くわよ!”って私が引っ張っていくようなイメージですね。「ただ君のことが好きです」もライヴが楽しみですし、このアルバムにはライヴでやりたい曲がたくさんあります。

「ワンダフル・ワールド」も感動的な空間を生み出すと思いますよ。

この曲は大人っぽい雰囲気ですけど、十代の方が共感できる内容が描かれていると思います。「瞳」は青春の輝いている姿。「ワンダフル・ワールド」は青春がきれいで真っ直ぐな時期だからこそ抱く疑問が詰まっていると思います。

反抗期ってありました? 反抗している姿が想像できないんですけど。

おっしゃる通り、なかったんですよ(笑)。あったほうが良かったとも思うんですけど。私の姉も反抗期がなかったです。反抗することにエネルギーを使うより、“それはそれで”と受け入れちゃう感じなんだと思います。父親も大好きですし。いろんなアドバイスをくれる師匠みたいな存在なんです。

音楽の師匠とも言うべき亀田さんが、「のり巻きおにぎり」のようなほのぼのとした曲を書いたのも、大原さんのそういう姿からインスパイアされたんじゃないですかね?

「のり巻きおにぎり」に関してはエピソードがありまして。この曲ができる半年くらい前に、亀田さんに手作りののり巻きおにぎりを差し入れたんです。“亀田さんって、ご飯の白い部分が見えないくらい海苔が巻いてあるおにぎりを食べてそうだよね”っていう話から、その差し入れに至ったんですけど(笑)。亀田さんにとって、その出来事が印象的だったらしく、この曲が生まれたそうです。

Instagramで亀田さんがものすごい大きいおむすびを頬張っている写真を見たんですけど。

あれ、まさしくこの曲のレコーディングをした日の写真です。デッカいおむすびに梅オカカ、シャケ、焼きタラコを入れて、“どうぞ、のり巻きおにぎりです!”と(笑)。

(笑)。アルバムのリリース後は1stツアーが楽しみです。

まず何よりも歌を伝えるライヴをしたいです。そして、エンタテインメント性も大事にしたいです。会場に入った時に感じるワクワク感っていうのもあってほしいので。このツアーをやることでいろんな発見があるんでしょうね。“またここからスタートだな”と思いながら臨みたいです。
『HAPPY』2015年03月25日発売ビクターエンタテインメント
    • 【SPECIAL HAPPY盤】
    • VIZL-816 3500円
    • ※初回限定CD+DVD
    • 【SUPER HAPPY盤】
    • VIZL-817 3500円
    • ※完全生産限定CD+SPECIAL PACKAGE
    • 【HAPPY盤】
    • VICL-64342 2800円
    • ※CD
大原櫻子 プロフィール

オオハラサクラコ:2013年公開の映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』の全国ヒロインオーディションで5,000人の中から抜擢され、スクリーン&CD同時デビューを果たす。16年に2ndアルバム『V(ビバ)』をリリースし、全18公演の全国ツアーを開催し、ツアーファイナルは自身初となる日本武道館公演(2デイズ)を成功させた。大原櫻子 オフィシャルHP

OKMusic編集部

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