【ALL OFF】一度聴いたら覚えられる
サビを意識した
都内を中心に活動する5人組、ALL OFFがついにセルフタイトルを冠した1stアルバムを発表。ラウドでエレクトロ、アッパーでシンガロングしたくなる極彩色のロック作について、so-hey(Vo)に直撃!
取材:荒金良介
先日、ギルガメッシュのツアー初日(10月4日@clubasia)でライヴを観たんですが、以前よりステージングがドシッとしてきたなと。
ライヴはどんどん変わってますね。ようやくここにきてライヴを楽しめるようになったんですよ。
ライヴ中にズボンが裂けたこともMCにして?(笑)
その場で笑いにして、楽しもうぜって! 真面目なことは言いたくなった時に言えばいいかな、ぐらいの感覚です。
どんどんニュートラルになってるんですね。その気持ちは今作にも影響を与えてます?
そこまで関連はないかな。ミニアルバムが続いた、その先でやっとフルを出せるようになったから。
なるほど。今作を作る上でのビジョンは?
あえて言うなら、今までの集大成、さらに一歩進んだ作品、バラエティーに富んだ曲…その流れに沿って作りました。
これまでの集大成みたいな印象はありますね。
昔っぽいものもあるし、今までやったことがない曲もあるので、とっ散らかってるけど、それが僕らだと思うから。
ヘヴィさ、ダンスロック、聴かせる曲調など、持ってる武器をさらに研ぎ澄ました内容ですね。ただ、イントロが凝っていたり、作品全体の流れもすごく練ってますよね。
ライヴの時に使える自分たちのSEが欲しいと思って。それがアルバムに入ってたら、ライヴでも同じ世界観を共有できるから。今回は初めてイントロ(1曲目「Introduction」)にも挑戦しました。
曲作りにおいて変化はありますか?
リード曲の「My Life」は一聴したらバラードに聴こえるかもしれないけど、リズムはずっと踊ってるんですよ。マニアックな話をすると、メロディーの組み方を見直して、コードに対するメロディーの乗せ方を変えました。今回意識したのは“一度聴いたら覚えられるサビ”ですね。理論も勉強した上でメロディーを作るようになりました。
具体的に言うと?
フワフワッと聴こえるメロディーにしてるんですよ。今までベタッとしたメロディーだったので、今回は飽きずに聴ける作品になったと思います。制作も楽しみながら作れたし、爽快な達成感がありますね。
聴いても爽快な気分になれますよ。
暗さはなくなったかな。その部分で言うと、ライヴの空気と直結してますね。今気付いた(笑)。
はははは、良かったです。
では、なぜ今は明るい気持ちになれてるのですか?
最近は観客も盛り上がってるし、少し自信も付いて、今はバンドで一番楽しい部分がライヴになったんですよ。
あぁ、その空気感が今作にも出てるんですね。
歌詞についてはどうでしたか?
「Summer Days」はノリ一発で書いたんですよ。ここまで脳天気な歌詞は書いたことがないですね。今まではどこか湿り気を含んでましたからね。この曲はカラッとしてるし、ただ夏の思い出を綴っただけだから。そういう身軽さも作品に出てると思います。
- 『ALL OFF』
- NBDL-0025
- 2014.11.12
- 2484円
オールオフ:2004年結成の5人組バンド。カリフォルニア育ちのso-heyが巧みに英語と日本語を使い分けて歌い、楽曲はどんなシーンにも違和感なく溶け込む絶妙なバランス感覚を持つ。キャッチーなメロディーと圧倒的なライヴパフォーマンスで『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』にも出演を果たした。10年間に及ぶ活動でバンドとして考えられる限りのありとあらゆる挫折と遠回りを糧にして、15年11月、シングル「One More Chance!!」でTVアニメ『ヘヴィーオブジェクト』のオープニングテーマに抜擢されたのを機にメジャーデビューを果たした。ALL OFF オフィシャルHP