【きゃりーぱみゅぱみゅ】夢、希望、
キラキラが詰まったアルバムです!

2度目のワールドツアーも大盛況のきゃりーぱみゅぱみゅ。ますます広がる、きゃりーワールドはとどまること知らず! 約1年振りの3rdアルバム『ピカピカふぁんたじん』は、新たな魅力も伝わるファンタジー満載のアルバムだ。
取材:土屋恵介

2度目のワールドツアー『NANDA COLLECTION WORLD TOUR 2014』を行なっていますが、昨年と比べてどんな印象がありますか?

ツアー自体は順調です。会場も大きくなって、お客さんの反応は変わったというよりも、もっと盛り上がってくれてるなって。あと、お客さんの幅が広がったなって思います。前はファッション寄りの人たちが多かったけど、今回からドラッグクイーンの人なども見えたりしてますね。

世界規模でますますファン増加中ってところですね。そんな中、ロングセラーを記録中の2ndアルバム『なんだこれくしょん』から約1年振りとなる3rdアルバム『ピカピカふぁんたじん』が完成しましたが、全体的にどんな作品になりましたか?

全体的なイメージは、小さい子がこのアルバムを聴いたら、将来すごく大きな夢を持てそうだなって。それくらいファンタジーなアルバムになりましたね。「ゆめのはじまりんりん」は現実感があるけど、その他はファンタジーです。あと、前へ進むぞ!って曲がかなり多いです。

ちなみにタイトルの“ピカピカふぁんたじん”は、どんな意味があるのですか?

“ピカピカのファンタジーな人”って意味です。

それはずばり、きゃりーさんのことですね?(笑)

ハイ、私です(笑)。でも、これを聴いてくださる方も、みんな“ピカピカふぁんたじん”になってくれればなって思いも入ってます。

今回もいろんなタイプの楽曲が収録されてますが、ヴォーカルの幅が広がった感じがしますね。

中田ヤスタカ(CAPSULE)さんにも言われました。“高音がかなり出るようになったね”“もうちょっと上手く使いこなせたら、もっと声が出るよ”って。それを聞いて、“よし、頑張るぞ!”って思いました(笑)。あと、ほとんどの曲で、コーラスのハモリをやってるんです。もともと難しいメロディーなのに、アルト、ソプラノ、バスを歌うので、音程が難しくて、かなりへとへとになりました(笑)。大変でしたけど、楽しかったです。

では、曲について触れていきましょう。CD付き限定アイテムとして発表されたアルバム先行曲「きらきらキラー」は、疾走感あふれる楽曲ですね。

「きらきらキラー」は丘の上に住むほんとはやさしいヒーローだけど、みんなから恐れられてるって歌なんです。映画『シザーハンズ』みたいな感じですね。サビはハッピーだけど、サビ以外はジーンときます。ライヴでも披露したんですけど、勢いあるし、すごく盛り上がりました。

個人的にグッときた曲は?

「シリアスひとみ」です。ヤバいなこの曲って思いました。

「シリアスひとみ」はエレクトロのロックンロールで、人見知りがテーマっていう、歌詞と音のギャップ感も込みで楽しいですね。

かなりロックで尖ってますね。私も中田さんも結構人見知りで、そんな話しをしてたらこの曲ができました(笑)。歌のテンションが超高いし、これもライヴでどうなるのか楽しみです。

レコーディングで歌ってる時、ライヴの風景をイメージしたりしますか?

かなりします。今回のアルバムの曲は普通にライヴをするっていうよりも、曲の世界を演じるようにライヴするほうが面白いなって思いながら歌ったものが多かったですね。

つまり、ファンタジーの世界に入り込んで歌ったと。あと、初のトライで言えば、オール英語詞のポップチューン「Ring a Bell」がありますね。

完全英語詞ですね~。とはいえ、すごく簡単な言葉なんですけど。イメージは英語のレッスンソングみたいな、海外のお子さんたちが歌ってそうな曲です。歌詞は、家で電話が鳴ってスタジオに行くけど、私のマイクどこ?って内容で(笑)。でも、最後に《I'm happy today》って歌うんですけど、それが、日常的な1日だけどとても幸せって感じがしてすごくいいなって思いました。

「トーキョーハイウェイ」は、夜を駆け抜けていくようなナンバーですね。

まさにドライヴソングですね。夜の東京っぽい感じの曲です。中田さんのすごいお気に入りの曲で、完成したのを何度も聴くんです(笑)。《海のトンネル越えて》ってところは、海ほたるがぴったりだなって。でも、私はまだ免許を取ってないので、いつか取ったら運転しながら聴きたいです。

そして、「こいこいこい」はかわいい恋の思いを歌うセンチメンタルな雰囲気の曲で。

この曲もお気に入りです。ラブソングかと言われたらそうでもなくて、ただ、《ぎゅっとしてほしいの》《とろりん》とか、《恋はジュースィー》ってところがかわいいなと思います。これもかなりハモりを録りました。小声バージョンも録ったんです。不思議な感じが出せたかなって。

きゃりーさんの新たなファンタジーな世界観がギュッと詰まった本作ですが、アルバムを聴いてくれる人にはどのように楽しんでほしいですか?

『ピカピカふぁんたじん』は小さいお子さんから大人の人まで、かなり楽しめるアルバムになったと思いますね。特に、夢、希望、キラキラした部分がギュッと詰まってるので、聴いてて前向きな気持ちになれるし、テンションもアガると思います。あと、7月から全国ホールツアー、10月からは初のアリーナツアーがあるので、いっぱいアルバムを聴いて、ぜひライヴにも来てほしいです。すっごいライヴを見せるぞ!って思ってます(笑)。
『ピカピカふぁんたじん』2014年07月09日発売unBORDE / WARNER MUSIC JAPAN
    • 【初回盤A(DVD付)】
    • WPZL-30870~1 4104円
    • 【初回盤B(DVD付)】
    • WPZL-30915〜6 4104円
    • 【通常盤】
    • WPCL-11926 3240円
きゃりーぱみゅぱみゅ プロフィール

キャリーパミュパミュ:1993年東京生まれ。高校生の頃に原宿系ファッションモデルとして活動をスタート。11年8月、ワーナーミュージック・ジャパンより、中田ヤスタカ(CAPSULE)プロデュースによるミニアルバム『もしもし原宿』でメジャーデビュー。キュートで独創的な音楽性に注目が集まり、日本武道館単独公演、『NHK紅白歌合戦』初出場と次々に快挙を果たし、国民的スターの座へと登り詰める。その勢いは国内のみにとどまらず、13年2月からは初のワールドツアーも開催。音楽とファッションをミックスした、日本独自の“HARAJUKU”文化のアイコンとして世界の注目を集める。きゃりーぱみゅぱみゅ オフィシャルHP
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OKMusic編集部

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