【Bentham】『全国ワンマンツアー 「
Get the ExP ~ベンサムがあらわれた
!ライブにきてほしそうにこっちをみ
ている~」』2016年10月27日 at 恵比
寿LIQUIDROOM

撮影:白石達也/取材:山口智男

 4th EP『ExP』を引っ提げて各地を回ってきた、初の全国ワンマンツアーが恵比寿LIQUIDROOMでファイナルを迎えた。メンバーがゾンビ化するさまをコミカルに描いたショートムービーで客席を温めたあと、演奏は『ExP』の冒頭を飾る「サテライト」でスタート。Bentham史上最大キャパとなる恵比寿LIQUIDROOMのステージは、バンドの成長をダイナミックに描き出すにはまさに打って付けだった。レーザービームが飛び交う中、須田原生(Gu&Cho)と辻 怜次(Ba)が左右に行ったり来たりしながらステージに動きを加えつつ、キラーチューンを惜しげもなく畳み掛けた序盤のスタートダッシュも鮮やかだったが、もっとも成長を印象付けたのは中盤の「雨と街」と「夜明けのうた」。たっぷりと熱を込め、その2曲をじっくり聴かせたバンドは終盤、ラストスパートをかけるように再びキラーチューンで攻め立てた。どんだけキラーチューンがあるんだ!? 2時間にわたってうねるような流れを作り出したセットリストは、初のリリースから2年、彼らが意欲的に取り組んできた曲作りの成果。“みんなで歌おうぜ!”と客席を煽った小関竜矢(Vo&Gu)の歌声もいつも以上に伸びやかにメロディーの魅力をアピールしていた。「手の鳴る方へ」で須田が披露するコール&レンスポンスは見事なラップに進化。そして、アンコールではツアーの成功を祈願して酒断ちしていた鈴木 敬(Dr&Cho)が樽酒を鏡開きしてツアーの成功を祝う。これからの飛躍を誓い、最後に披露した「fine.」のカーニバル感の中に漂う切なさもツアーの締め括りにぴったりだった。

セットリスト

  1. サテライト
  2. クレイジーガール
  3. タイムオーバー
  4. KIDS
  5. Undulate
  6. TONIGHT
  7. アイ マイ ミー マイン
  8. HEY!!
  9. 恋は白黒
  10. アナログマン
  11. 雨と街
  12. 夜明けのうた
  13. AROUND
  14. カーニバル
  15. contact
  16. 手の鳴る方へ
  17. パブリック
  18. 僕から君へ
  19. ハイルーフ
  20. <ENCORE>
  21. スローモーション
  22. fine.
Bentham プロフィール

ベンサム:2010年結成。16年4月に初ワンマンとして代官山UNITにてフリーライヴを開催することを発表すると、キャパシティーの10倍となる約5,000人から応募が殺到。17年4月にシングル「激しい雨/ファンファーレ」でメジャーデビュー。同年7月には1st アルバム『Re: Wonder』、19年2月には2ndアルバム『MYNE』、同年11月にはバンド初となるベストアルバム『Bentham Best Selection「Re: Public <2014-2019>」』をリリース。結成10周年の節目を迎えた21年は、周年記念プロジェクトの一環として365日×10年をテーマに「3650」を発動。同年9月には全10曲入りアルバム『3650』を発表した。BenthamオフィシャルHP

OKMusic編集部

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