L→R SHIHO(Dr)、AIMI(Vo&Gu)、NOHANA(Ba)

L→R SHIHO(Dr)、AIMI(Vo&Gu)、NOHANA(Ba)

【ステレオポニー】より強く、よりク
ールに。
ステレオポニーがモードチェンジ!

アルバム『MORE!MORE!!MORE!!!』の好評を受けて、全国ツアーと初のU.S.ツアーを成功させたステレオポニー。今年最初の音源となるシングル「stand by me」は、ソリッドなサウンドに乗せて強さを問う、シリアスな楽曲だ。
取材:榑林史章

4月に行なわれた初U.S.ツアーの手応えを聞かせてください。

SHIHO
刺激をたくさんもらって帰って来ました!
NOHANA
アメリカでのライヴ自体は4度目で、イベントを含めると今回は5本やってすごく盛り上がりましたよ!
AIMI
西海岸でやるのは初めてだったし、アメリカでの初ワンマンだったのもあって…自分たちの曲でしっかり勝負しないといけないという思いから、自分たちの気持ちも手応えも、以前のものとは違う感触でしたね。

新曲「stand by me」もやったのですか?

AIMI
はい。超盛り上がってくれました。“次、新曲やります”って言ったら、“「stand by me」だ!”って先に言われちゃうこともあって(笑)。みんな最初はどんな曲なんだろうって聴き入ってる感じでしたけど、曲順的に盛り上がる曲の後に入れていたので、自然と手を挙げて盛り上がってくれました。

マイナー調のメロディーがクールでカッコ良い、ライヴでの盛り上がりが想像しやすい曲ですね。

AIMI
ありがとうございます。クセのある曲なので、シングルになるとは思っていなかったんですけど、個人的にはすごく好きなメロディーだったので、それがこういうかたちでリリースできるのはすごく嬉しいです。

こういうタイプの曲はカップリングになることはありましたが、表題曲になったのは初めてですよね。

AIMI
その時によっていろいろですけど、今の自分たちの気持ちがこういう感じなんです。だから、いつもはレコーディングの時に“人の耳に届くものだから綺麗に歌わないと”って意識していますが、今回はそういうことは気にせずに、出てきた感情のままガーって歌っています。

ドラムはフィルがたくさん入っていて面白いですね。

SHIHO
がっつりやっちゃおうと思って、自然とこういうドラミングになりました。個人的にこういうガツガツいく感じの曲が好きなので、最初に音源を聴いた時からパワフルにやりたいと思って。思うまま自由にやった感じ。
NOHANA
あと、今回は3人せーので同時に録ったんです。
SHIHO
アルバム『MORE!MORE!!MORE!!!』の制作で、バンドで録る楽しさとか、だからこそ出せる音があるとか気付かされたことがたくさんあって。だから、その場で3人で録ろうってなった時も、“いいじゃん、面白そう!”ってテンションで臨めたし。
NOHANA
私は心の準備ができてなかったからテンパっちゃって。でも、もうやるしかない!って感じで。
AIMI
最初は間違えて、あちゃ~ってなったりしてたんで、プロデューサーが“次に間違えたヤツは、みんなの飯おごりだからな!”って。もうそれからのメンバーの集中力は、ハンパじゃなかったですよ(笑)。

では、この曲に込めた想いはどんなものがありました?

AIMI
“強さ”というものを感じてもらえたらなって。自分自身、前から強く生きられるなら強く生きたいと思っていて。でも、それって弱さの裏返しで、もともと強い人はそんなこと思わないのかもしれないけど…逆に強くなりたいと思うことそのものの強さもあると思うし、それを支えてくれる周りの存在だったり、そういうことに今回は目を向けて歌詞を書きました。ないものねだりだったりするのかもしれないけど、私自身、常に芯を持って真っ直ぐに生きていきたいと思っているので、それを歌詞と音で表現しています。

自分自身に投げかけているような?

AIMI
そういう部分もありますね。だって、自問自答の毎日だし。でも、等身大というか、リアルというか、そういうありのままの自分を表現してもいいと思えるようになって。やっぱり『MORE!MORE!!MORE!!!』の存在が大きくて、かりゆし58さん、serial TV dramaさんなど、いろんなアーティストとコラボレーションさせていただいたりしたことで、今まで見えなかった自分が見えたから。あのアルバム制作がなかったら、「stand by me」はきっとやれなかった曲だと思います。

2曲目には、そのアルバムでもコラボしたserial TV dramaの「狼」をカバーしていますね。

SHIHO
これは、自分たちからやりたい!と申し出たんです。
NOHANA
やりたい曲は他にもいっぱいあったけど、“まずは「狼」いっとこうか!”みたいな(笑)。
AIMI
移動の車中で、serial TV dramaさんの曲をかけていることが多かったので、ごく当たり前のようにそういう流れになりました。あと、アルバムのコラボ以降、serial TV dramaさんのことは勝手に家族のように思っていて(笑)。同じ感覚で音楽を楽しめるファミリーの曲をやりたいと思ったし、何よりも心の底からリスペクトしているバンドなので、その気持ちを表現できるのはカバーだろうと。
SHIHO
初めて「狼」をライヴで聴いた時は衝撃でしたね。身体がブワ~って燃え上がっていくような感覚があって。“すげえカッコ良い。何だコレ!”って。そんな曲を自分たちがやらせてもらえるのはすごく幸せです。
NOHANA
メンバー全員が本当に楽しそうにライヴをやっていて、それが観ている側にも伝わる。音楽を心底楽しんでいる人たちで、シリアルマジックっていうか…耳に残るメロディーが独特ですよね。
AIMI
演奏も上手くて全てがすごすぎて、笑えてきちゃう。シャイなメンバーもいるし、静かなメンバーもいるけど、ステージに上がるとみんなスーパーマンみたいで。だから、私もserial TV dramaさんの曲を歌うと無敵になった気持ちになるんです。音で生きるということを表現できる人たち、単に涙を流す感動ではなくて、心を揺さぶる感動を人に与えることができる。きっと、良い意味で本当に音楽バカなんだって思います。自分たちもそうありたいと強く思いますね。
ステレオポニー プロフィール

未成熟で、無防備。が、ゆえに、美しい。そんな表現が似合うAIMI(vo&g)、NOHANA(b)、SHIHO(dr)から成る沖縄出身のガールズ・ロック・バンド。葛藤と劣等、もちろん恋や友情など、どれもが一番濃い時期だから、こんなにも純粋無垢な音なのだろう。

『懐メロの最新型』というとまるでアベコベだが、しかし確実に懐かしく、そして彼女たちの同世代にとってリアルでしかない、ステレオポニーの世界観。その多感さを象徴するかのように、尖っていて、切なくて、同時に清々しくもある。怖いもの知らずだけど、怖いものだらけな10代をかき鳴らす、その煽情的なロック・サウンドで、ティーンたちのアジテーターとなるのだ——。ステレオポニー オフィシャルサイト
オフィシャルHP
公式サイト(レーベル)

OKMusic編集部

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