L→R 恵梨香(Cho&Gu&Harp)、千晶(Vo&Gu)

L→R 恵梨香(Cho&Gu&Harp)、千晶(Vo&Gu)

【ひいらぎ】自分自身や相手を信じて
ほしい

自由に受け取ってほしい。そして、この曲を聴いたことが何かのきっかけになればと語ってくれた、ひいらぎの新曲「信じる心」。あなたはこの曲を聴いて、何を思うだろう?
取材:ジャガー

「信じる心」は相手の悩みに対して、意見を押し付けるのではなく、《僕はそう思うよ》と優しく語りかける曲ですね。

千晶
結成してすぐぐらいからある曲で、1stシングルにもなった「みず」と同じぐらいたくさん歌ってきたんですけど、今回アレンジが加わって柔らかさが出ましたね。最初の頃は“頑張ろう!”って気持ちがあふれる力強い歌い方だったんですけど、アレンジが加わってからは《僕はそう思うよ》って、曲の雰囲気に寄り添うような優しい歌い方にもなりましたし。

バスドラが加わる2番目以降、サウンドの盛り上がりに比例して気分も高揚していきました。

恵梨香
自分が超ネガティブ人間なんで、周りもネガティブな人が集まってくるんですけど(笑)、悩みを聞くと“自分には何もできない”って言う人が多くて。けど、まだその人が気付いていないだけで“ここ良いところじゃん!”って思う点がいっぱいあるし、始める前から諦めているのがすごいもったいないと思ったんです。そういう人に限って、諦めていたことをやってみたらポーンと軽くできたりするじゃないですか。自分も“人を信じてない”と言いつつ、“もう誰も信じない!”って思うことがあって。少なくとも、そう思った瞬間は誰かを信じていたわけで。意識しなくても、日々生活していく中で誰かを信じて、そして頼ってきてたんだって気付いたんです。だったら、自分自身のこともちゃんと信じてあげたいなって。そういうのが苦手なタイプだからこそ、余計に自分自身や相手を信じてほしいって気持ちを歌にしたんだと思います。この歌が何か大事なことに気付くちょっとしたきっかけになってくれたらいいですね。

「友達のまま」「ささやか〈一発録れたて編〉」も、曲を作った当時の恵梨香さんの心境が素直に綴られていますよね。

千晶
分かりやすいですよね(笑)。特に「ささやか〈一発録れたて編〉」は、歌うことが好きなんだなって改めて思いました。今回、初めてメンバー以外(オルガン)を入れての一発録りだったので、ちょっと不安だったんですけど、完成したのを聴いたらすごい素敵な感じで。
恵梨香
11年も活動してるといろんなことがあって…メジャーデビューもそうだし、メンバーが抜けることも。「ささやか」はちょうどメンバーが脱退するぐらいに書いた曲で、これから千晶さんとふたりでどうしていくんだろうって不安の中で書いたから、今聴くと暗いなぁって思います(笑)。

「友達のまま」は明るい曲調なのに、歌詞は切ないという。

恵梨香
ずっとそういう曲は書きたかったんです。何か良いテーマはないかと考えた時に、自分は普段から好きな人にふざけて“超好きです”とか言って、“はい。ありがとう”ってスルーされるんですけど。
千晶
冗談っぽくね。恵梨香は真剣なんだけど(笑)。
恵梨香
すごく仲の良い男友達がいて、もし、恵梨香がこの人を好きになったらどうなるんだろうって思って書きました。きっと、“好きです”って冗談っぽく言って、後々ひとりで傷付いたりするのかなって。あと、好きになった時の気まずさっていったらないなって。
千晶
共感してくれる人も多くて、ライヴで歌うと“分かる!”って、ものすごくうなずいてくれる人がいたり。
恵梨香
首が取れちゃう!って心配になるぐらい(笑)。後半ではふたりでユニゾンしていくところがあって。内容は悲しいですけど、こういう明るい恋愛ソングってなかったので、新鮮ですね。
「信じる心」2011年09月14日発売Sony Music Records
    • 【初回生産限定盤(DVD 付)】
    • SRCL-7721~2 1500円
    • 【通常盤】
    • SRCL-7723 1200円
ひいらぎ プロフィール

千晶(Vo&Gt)、恵梨香(Cho&Gt)からなる、札幌・路上ライヴ発の女性アコースティック・デュオ。2000年10月、愛美を含む3人組アコースティック・ユニットとして“柊”を結成。2003年12月、東京にて初のライヴを決行。その後も路上を中心に積極的にライヴ活動を続けるが、2005年10月の5周年記念ワンマン・ライヴを最後に解散。2006年 10 月に活動を再開し、2008 年2月に<Sony Music Records>と契約。2009年2月にシングル「みず」でメジャーデビューを果たすも、2009年7月に愛美が卒業。千晶・恵梨香の2人で活動を開始し、2009 年8月にZepp Sapporo でワンマン・ライヴを行ない、新生・ひいらぎとしてスタートを切る。温かみのある歌声とサウンドに注目が集まり、2009年8月にリリースされた2ndシングル「かけら」が好評を得る。2010年10月、1stアルバム『地平線と秋の空』を発表。アニメ『夏目友人帳 肆』オープニングテーマの「今、このとき。」、アニメ『もやしもん リターンズ』 エンディングテーマの「最近」など数枚のシングルリリースを経て、2012年9月に2ndアルバム『ドーナツの穴』を発表。しかし、2013年11月の結成13周年記念ワンマン・ライヴ『いつもありが十三キュー!』ツアー最終日、札幌公演をもって惜しまれながら解散した。オフィシャルHP
恵梨香 Official Twitter

OKMusic編集部

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