L→R TOMOMI(Ba&Vo)、HARUNA(Vo&Gu)、RINA(Dr&Vo)、MAMI(Gu&Vo)

L→R TOMOMI(Ba&Vo)、HARUNA(Vo&Gu)、RINA(Dr&Vo)、MAMI(Gu&Vo)

【SCANDAL】毎日が旅立ちの日。
「ハルカ」は夢に旅立つ人への応援歌

前作シングル「Pride」から3カ月弱で新曲「ハルカ」をリリース。京極夏彦原作のアニメ映画『豆富小僧』主題歌で、ちょっぴり切なくて心が温まるナンバーだ。そして、本作にはMAMI(Gu&Vo)作詞作曲の楽曲も収録!
取材:榑林史章

「ハルカ」は映画『豆富小僧』の主題歌ですが、歌詞はこのストーリーを踏まえた上で、HARUNAさんが書き下ろしたのですか?

HARUNA
はい。主人公は豆富ちゃんって言うんですけど、大まかに言うと豆富ちゃんがお母さんを捜して旅に出るというお話です。豆富ちゃんは妖怪なのに人間を驚かせることができないというコンプレックスを持っていて、旅を通して自分にできることとか自分らしさというものに気付いていくんですよ。でも、考えてみればそういう気持ちって誰でも持っていると思うし。そう考えると毎日が旅立ちの日であり、毎日がどんどん思い出に変わっていく。人生はその瞬間の積み重ねだなと思って。そういう気持ちもありつつ、ちょうど卒業シーズンでもあるので、旅立ちをテーマに書いてみようと思いました。

結構時間はかかりました?

HARUNA
言いたいこと、書きたいことはいっぱいあったけど、それをメロディーに重ねる作業がちょっと難しかったですね。
TOMOMI
例えば、デビューシングル「DOLL」は幅が狭いっていうか、“自分たちはこうなんです!”っていう自分たちの叫びやった。でも、「ハルカ」は100人おったら100通りの聴き方ができると思います。
RINA
夢を持っているのになかなか動き出せない人とか、立ち止まっている人とかに聴いてほしい。今を捨ててその先に行ったら、もっと良い明日が待っているかもしれんし。それがどうなるかは、自分次第だから保証はできないけど。明日に向かって歩き出す、勇気や力を与えられる曲になればいいなと思います。

「ハルカ」には、和の雰囲気もありますよね。最初に聴いた時はどう思いました?

TOMOMI
すごくきれい! 美メロやなって。だから、どういうふうに自分たちらしさを出すかっていう。自分たちのプレイスタイルの部分で、どういうふうに演奏しようかすごく考えました。
MAMI
今回はストリングスとの兼ね合いもあって、すごく雰囲気を大事にしながらレコーディングしていますね。
RINA
派手に自己主張する曲じゃないから、いつもならシンバルを入れたいところやけど、あえてハイハットだけでアクセントを付けたりとか、余計なことは一切やっていないです。
HARUNA
今までやったことのない曲調だから、ライヴでやる時もキーポイントになっていく曲なんじゃないかな?

ライヴでは何曲目あたりにやりたい?

TOMOMI
ラストとかいいかも。
MAMI
その時のライヴのテーマにもよるかな。でも、SCANDALっていつも強いイメージの曲が多いから、こういう温かい気持ちになれる曲は自分たちにとっても新しいよね。

そんなしっとり系のメッセージソング「ハルカ」に対して、2曲は対照的な「サティスファクション」は軽快なロックですね。

HARUNA
レコーディングもすごい楽しかったよね。
RINA
The Rolling Stonesと同じタイトルの曲っていうので、ちょっとうれしい(笑)。

歌詞はTOMOMIさんの作詞で。

TOMOMI
満足していないって言うと、ネガティブなイメージかもしれないけど、言い方を変えるとハングリー精神ってことやと思うんですよ!誰でももっと満足したいっていう気持ちはあると思うし。だから、“満足できない=ポジティブ”“不満がある=向上心がある”ということが言いたくて書きました。
HARUNA
まだまだ満足できない…SCANDALにぴったり。
TOMOMI
もっともっと上を目指していきたいしね。

3曲目の「Want you」はMAMIさんの作詞作曲で、読み方はウォント・ユー?ウォンチュー?

MAMI
どっちでもいいですよ。意味は同じです(笑)。

ギタリストらしい、ギター愛にあふれたナンバーでした。

RINA
最初にメロディーだけのデモを聴いた時から“ああ~ギタリストが作りそうな曲やな!”って。
MAMI
ひと言で言うとヴィンテージギターに恋する歌です。ギターをテーマにした曲はなかったし、“チョーキング”っていう歌詞の後にチョーキングを入れるとか遊びも入れられるし。聴いてくれた人に、楽しんでもらえるんじゃないかなって。最初はドSな曲にしてやろうと思っていたんですけどね。

歌詞は、ちょっとエロくも受け取れますが。

MAMI
ワ~ォ!あなた(ギター)が欲しいって歌っているし。

HARUNAさんのヴォーカルも不良っぽくていいですね。

MAMI
悪そうに歌ってほしくて。TOMOの吐息な感じの歌い方と、HARUのドスの効いた声がすごくマッチしました。
HARUNA
まさにMAMIワールドですよ(苦笑)。

ドコドコ鳴っているドラムもカッコ良い。

RINA
ドラムソロってわけでもないけどドラムが目立つところがあってうれしかったし、レコーディングもめっちゃ楽しかった。
TOMOMI
間奏がすごく長いから、ライヴの時どういうアドリブを入れるかっていうのが肝になりそう。
MAMI
わざと間奏を長くしてコードもシンプルにしてあるから、ライヴではアドリブをガンガン入れてほしい!
HARUNA
5月からのツアーで、今回の3曲を演奏するのが本当に楽しみですね。そのツアータイトルは“Dreamer”って言うんですけど…前作「Pride」を出した頃に考えて。私たち自身、自分たちの夢に対してアクションを起こしていきたいという気持ちを込めて“Dreamer”と付けました。だから、観に来ていただいた人にも、ライヴが終わって帰る時に、私たちと同じように思ってくれたらうれしい。そうなるようなライヴにしたいです!
SCANDAL プロフィール

06年8月、大阪のヴォーカル&ダンススクールで出会った女子高生4人で結成。メンバーは、HARUNA(vo&g/1988年08月10生まれ)、MAMI(g&vo/1990年05月21生まれ)、TOMOMI(b&vo/1990年05月31生まれ)、RINA(dr&vo/1991年08月21日生まれ)。荒削りでアグレッシヴなバンド・サウンドと、怖いもの知らずに突き抜けるポップなキャラクターをそのままにバンド活動を開始。結成後間もなく、大阪城公園にある通称“城天”でストリート・ライヴを始め、地元・関西のライヴハウスにも出演するようになる。

08年3月、米シアトルで行われたジャパン・カルチャー・フェスティバル『Sakura-Con 2008』に招待され、全米6大都市ツアー敢行を併せて7,000人を越える動員を記録。同年7月にはフランスで開催された『Japan Expo』に10,000人、8月に香港で行われた『第10回アニメコンベンション&ゲームス香港』に参加。8,000人の前でライヴを行い世界音楽大国を股に掛けて注目を浴びる。8月にインディーズ・ミニ・アルバム『YAH!YAH!YAH! HELLO SCANDAL』を発売後、10月には<エピックレコード>よりシングル「DOLL」でメジャー・デビュー。

09年10月に発表したデビュー・アルバム『BEST★SCANDAL』はオリコン週間チャート初登場5位を獲得。年末に行われた『第51回輝く!日本レコード大賞』では新人賞を受賞し、今最も注目されるガールズ・ガレージ・バンドとして大きな話題を集めている。SCANDAL オフィシャルHP(アーティスト)
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