【SISTER JET】初めて自分の気持ちを
ストレートに歌えた
取材:高木智史
今年1月より始まった『スペースシャワー列伝全国ツアー』での熱狂。2月にはタワーレコード限定シングル「MR.LONELY」が即刻完売。6月は初の野音ワンマン、シングル「キャラメルフレーバー」も同発し、各種夏フェスも制圧。11月には『december’s jetboy tour(and everybody’s)』ツアーと、まさに2010年、ジェットな勢いを見せたSISTER JETが、いよいよアルバム『LONELY PLANET BOY』をリリースする。
“言ってしまえば今回はワタルソングブック。ひとりぼっちの惑星に住んでいるやつのブルース(ぼやき)”
「意識的かは分からないけど、大きな会場でたくさんの人たちの前で歌えるチャンスが増えてきて、その時に思ったんです。“今、歌いたいのはこんな言葉じゃねーな”って。もっともっと言いたいことと、伝えたいことがたくさんあるな、それを歌いたいな、と」
それはひとえに今年の怒濤の活動によるバンドの躍進によって導かれた思いだったのだろう。ただ“未だに俺は青春の真直中にいるし、思春期だし、反抗期の最中なんで”と彼が言うように、「MR.LONELY」「わらえないぜ」などSISTER JETらしい青い衝動も健在だ。
“初めて自分の気持ちをストレートに歌えたな。脱シャイボーイ!”
そんな新機軸、バンドの内面が詰まった今作について最後に、このアルバムを何か別の言葉で喩えるなら?という質問をぶつけてみた。
「例えられないなぁ。だからきっと音楽をやっているわけだし、このアルバムができたので。本当にみんなに聴いてほしいです」