【THEイナズマ戦隊】1曲1曲が、お前
のためのメッセージ
純粋なカッコ良さとただひとりのための歌。THEイナズマ戦隊の真髄を追求したアルバム『未来の地図』が完成した。魂のメッセージを感じてくれ!
取材:高木智史
アルバムの表題曲でもある1曲目「未来の地図」から驚いたんですけど、今まで愛について歌った曲ってなかったですよね。
上中
そやねん。愛について語ったことはなかったね。自分の中で愛というものに向き合う時があったからできたんですよね。今回のアルバムはこの「未来の地図」もそうやけど、全体的により多くの人に分かるようなっていうよりかは、ただひとりのために歌ったっていう曲ばっかりなのよ。っていうのは「応援歌」を作った時もそうやったし、もう一回そこに戻ろうと。歌ってそうやん、いつの時代も。誰かのためやん。で、それでいて自分たちが一番カッコ良いと思えるものを観せたかった。高校生の時にブルーハーツをコピーしている先輩を観てカッコ良いなと思ったとか…そういう純粋なカッコ良いもの、それを観せようというのが今回のコンセプトだったね。
特に「唄」にはその純粋な気持ちが表れていますよね。
上中
“大事な何かを思い出したかい?”っていうね。例えば、小学校6年の丈弥少年はナイター中継を録画して観ていたのよ。プロ野球選手になりたいっていう思いで。で、中1になった丈弥少年が部活で野球の練習が終わってほんまにヘトヘトやのにオ○ニーがしたいがために全力で走って家まで帰ったとか。それってすごいパワーやん! そこに向かうパワーみたいなものって今はないやん! でも、それが“生きる”っていうか。それを思い出せたら、どんな壁でも越えられるような気がしてね。みんなそういうのあると思う。あの時のあれって何やったんやろうなって、考えるだけで自分を奮い立たせられると思うんよね。
そういう信じる心というか、それは言い換えると「プライド」っていう曲にもつながると思います。
上中
“プライド”は今のTHEイナズマ戦隊のひとつのテーマかもしれんね。カッコ良いものを見せるっていう意地と誇り。それさえ持ってたらロックバンドは他は何でもいいっていうか。男ってプライドがなかったらあかんやん。失くしたらあかん。
それぞれの皆さんのプライドも聞かせてください。
久保
好きと嫌いはしっかり持とうと思ってます。自信を持って好きなものは好きって言えないと曲もぼやけてしまうと思うんですよね。そこに対してはプライドというか、譲れないものですね。
中田
THEイナズマ戦隊でベース弾いてるっていうのが僕のプライドというか、誇り。
他のバンドではあり得ないっていう?
中田
いや…
上中
そこは“はい”でええやろ!(笑)
中田
そうじゃなくて、ええと…THEイナズマ戦隊でやれるベーシストは僕しかいなくて…でも、他でもやったりするけど…
上中
だとしてもやな~! 今の質問には“そうですね”でええねん! 家帰ってゆっくり考えて
み!(笑)
み!(笑)
中田
そうか~…
山田
僕はギタリストとしてステージで演奏するっていうことにはプライドがあります。それは上手く弾くとかじゃなくて、簡単なフレーズでも俺が弾いてるんだぞっていう。どこで聴いても山田のギターって分かるように。
後半は、より語りかけるようなミドルテンポの曲が続きますね。
上中
それこそ聴いてくれた人と肩を組んで歌っているようなね。サウンドにしても、歌にしても、ものすごく気持ちを入れたから、お前のためのメッセージやと思って受け取ってほしいね。みんなの未来を切り裂くメッセージがあると思う。それを見つけてくれ!