【Ken Yokoyama】『DEAD AT BUDOKAN
RETURNS』 2016年3月10日 at 日本武
道館

撮影:Yuji Honda、JON/取材:フジジュン

 震災後、ともに東北を支援してメッセージを送り続けたSLANGが熱いステージを魅せた後、大歓声に包まれて登場した横山健。“よく来てくれた武道館! 8年振りに戻って来ました”と掲げられている大きな日の丸の下、再び武道館に立てた喜びを笑顔で語ると、「Maybe, Maybe」の大合唱でライヴが始まる。スタンディングエリアは一瞬でもみくちゃになり、超満員の武道館に強烈な熱気が上がった。

 最新アルバム『Sentimental Trash』の楽曲を中心に、グレッチを抱えた横山が最新型のKEN BANDの演奏で魅せた前半戦。そして、リクエストを受けて演奏した「Running On The Winding Road」、Hi-STANDARDの名曲「STAY GOLD」や、ひとりひとりと会話するようなMCなど、多分なサービス精神で普段のライヴハウスと変わらぬ空気を作る。願いを込めるように届けた「I Won't Turn Off My Radio」を聴かせた後、“2016年になっても、こんなに人が来てくれて、自分自身も音楽やれてると思わなかったわ”としみじみ語っていたが、ギターを掻き鳴らし「We Are Fuckin' One」や「Punk Rock Dream」を歌う姿には、現在の彼だからこその説得力や勇ましさがあった。本編ラストは客席にマイクを向けて、会場中がシンガロングした「Believer」。アンコールで「Let The Beat Carry On」を歌い、“続けていこう、つなげていこう”と熱いメッセージを贈る横山に、武道館公演の意味と想い、そして強い覚悟を感じた。

セットリスト

  1. Maybe Maybe
  2. Save Us
  3. Mama,Let Me Come Home
  4. Last Train Home
  5. Dream Of You
  6. I Don’t Care
  7. Your Safe Rock
  8. This is Your Land
  9. Yellow Trash Blues
  10. Running On The Winding Road
  11. Stay Gold
  12. I Won’t Turn Off My Radio
  13. Ten Years From Now
  14. Cherry Blossoms
  15. We Are Fuckin’ One
  16. I Go Alone Again
  17. A Beautiful Songs
  18. Walk
  19. Punk Rock Dreams
  20. Ricky Punks Ⅲ
  21. Believer
  22. <ENCORE1>
  23. How Many More Times
  24. Let The Beat Carry On
  25. <ENCORE2>
  26. Pressure Drop
Ken Yokoyama プロフィール

ケン・ヨコヤマ:1969年生まれ、東京出身のロック・ミュージシャン。1991年にバンド、Hi-STANDARDを結成し、ギタリストとして活躍。日本のメロディック・パンク・シーンの創生と黎明、勃興を先陣を切って駆け抜ける。1999年に自身のレーベル<PIZZA OF DEATH RECORDS>を設立し、社長を務める。2004年2月にはアルバム『The Cost Of My Freedom』でKen Yokoyamaとしてソロ活動を開始。その後、ソロ・バンドの通称“Ken Band”を率いてライヴを行ないつつ、2005年11月に2ndアルバム『Nothin' But Sausage』、2007年9月に3rdアルバム『Third Time's A Charm』をリリース。ハイスタを彷彿させる疾走チューンから、アコースティック・ギターによる歌心あふれるナンバーまで、卓越したメロディー・センスを感じさせる。2008年1月、日本武道館でのライヴを『DEAD AT BUDOKAN』と称して行なう。2013年3月には、WOWOWで震災後の彼の活動を追った『ノンフィクションW 物言うパンクス!横山健~311、ハイスタ、その先に~』が放送。同年11月、自身の生い立ちから現在までを追ったドキュメンタリー映画『横山健-疾風勁草編-』が全国60館で劇場公開。Hi-STANDARDはもちろん、BBQ CHICKENSとしても活躍し、さらにレーベルはHAWAIIAN6、WANIMA、DRADNATS、GARLICBOYS、MEANING、SLANG、SNUFFら国内外のバンドを輩出している。2015年9月、6thアルバム『SENTIMENTAL TRASH』を発表。Ken Yokoyama オフィシャルHP

OKMusic編集部

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