【ひいらぎ】聴いてくれた人にとって
の 身近な歌になりたい
シンプルな言葉とメロディーで綴られた、ニューシングル「かけら」。単なる応援ソングではなく、自分自身にも向けて歌だからこそ響く力を持った楽曲である。
取材：高木智史
聴いてくれた人にとっての身近な歌にな
りたい
2枚目のリリースとなる「かけら」ですが、どういった時に書いた曲ですか？
恵梨香
もともとは今年の1月くらいに全国を回って、そこで出会った人たちに向けて曲を書こうというラジオの企画があって作っていった曲なんです。で、新潟の方から“一度震災で夢を諦めたけど、また夢に向かって頑張ってます”という手紙をもらって。自分も“音楽に向いてないんじゃないかな？”とか悩んだ時期もあったから、その手紙をもらった時に、同じように悩んでる人はいっぱいいるんだなと思ったんです。それで、何か力になれないかなと思って作った曲なんですけど、最初はほんとにいわゆる応援ソングというもので…自分個人の意見ですけど、応援ソングってどこか投げっ放しなイメージがあって…“頑張ってね”みたいな。それは嫌だったからもっと噛み砕いて自分に向けて言ってるような曲に変更して、“頑張ってね”というよりかは、“頑張っていこう”という歌にしました。お客さんにも自身のものとして、“頑張っていこう”と思えるような歌になればいいなと思います。
“かけら”というタイトルも興味深いですよね。
恵梨香
みんなパズルみたいな何かのピースだと自分は思っていて、そこから“かけら”と付けました。今は分からなくても、誰しもが“かけら”でぴったりハマる居場所や夢があるから、それを諦めないで探してほしいなと。自分も探していきたいし、それが音楽だったらうれしいなと思っていますね。あと、ひらがなは柔らかくて好きなんですよね。
千晶さんはこの歌詞を見た時、どう思いましたか？
千晶
今回はいつもと違って、曲も歌詞も何回も作り直したり、その都度相談しながらだったので一緒に作っていった感じがありますね。だから、今の自分の心境にも重なるところがあって、歌っている時も“頑張ろう！”や“頑張らなきゃな”と思えますね。自分がすごく歌いやすい曲なので、聴いてくれた人にも伝わりやすい曲でもあるんじゃないかなと思います。
ひいらぎの曲はそういうシンプルさみたいなものもありますよね。曲調も歌詞に寄り添うようなものというか。
恵梨香
意識はしてないんですけど、言葉は大切にしたいなと思っています。あと、自分自身がすごい素直じゃないので、曲ぐらいは素直でいたいなと思って作ってます(笑)。
性格的なところだと、昨日のライヴ(マンスリーイベント『歌声喫茶 ひいらぎ』を開催)では恵梨香さんはご自分の性格をネガティブだと語っていましたが、それは曲にも影響してます？
恵梨香
そうですね。ほぼ暗い曲です(笑)。
それが明るい方向にはいかないんですね。あっけらかんとした“こうなりたいー！”みたいな。
恵梨香
ないですね～。“何でこうならないんだろう…”とかばかり(笑)。あと、落ちてる時に曲を書きたくなるんですよね。何でだろ…だからかな。
でも、3曲目の「ラッキーバースデー」は明るい曲ですね。根本的にはどういう歌を歌っていきたいと思っていますか？
恵梨香
嘘のない真っ直ぐなものを歌っていきたいなと思っていますね。どんなにお客さんが増えてもひとりひとりに歌を届けていきたいなって思います。
千晶
聴いてくれた人にとっての身近な歌になりたいなと思います。何かをするきっかけになったり、何か思ってもらえたらうれしいですね。
アーティスト
