【メリー】
取材:土内 昇
ライヴでは想像を超えたもの観せたい!
新作『アンダーワールド』の反響はどんな感じですか?
ネロ
いい具合に賛否両論があって、僕的には“よっしゃ!”って感じですね。応年のメリーが好きだった人は“否”だったようで、レトロでメロディアスなものが少ないって言われました。でも、逆にアルバムの中では、その曲が光っているんですよ。だから、出し引きの面では、どの曲も引き立て合ってる感じがしますね。なんか、蜘蛛の巣みたいな。一本でも糸が欠けたら、あの形にはならないというか。
大阪と東京で、ファンクラブ限定でお披露目のライヴがあったんですよね。
ネロ
大阪のライヴは僕の誕生日っていう名目だったんですけど、『アンダーワールド』から半分ぐらい演ったのかな。レコーディングする前にメンバーみんなが“この曲を入れよう!”ってなったものをプレイしたんですよ。それだけみんなの理解力も高い曲だったから、ライヴも結構盛り上がったよね。
結生
うん。大阪で初披露した曲は、その後の東京で演った時に、さらにお客さんが盛り上がってましたね。演れば演るほどメンバーもこなしていたし、ライヴでの成長力が今までと全然違う。
ネロ
東京はアルバムの曲を曲順通りに全曲演るっていう内容だったんですけど、大阪で演った曲が他の曲を引き立てたって感じで…応年のメリーっぽいメロウな「赤い靴」もノリが良かったですからね。だから、自分たちの想像以上のノリがあったし、すごい収穫がありました。ガラが腰を怪我して途中で中止になったんですけど、シングル以外の未発表の曲は歌い切ったんですよ。そういう意味では、満足感は得られましたね。もちろん、ガラがあんなことになって当日は落ち込みましたけど、そこはプラスに考えようって。誤解を招くかもしれないけど、こうなったのは逆に良かったのかなって思ってます。曲を作ったり、演奏したりすること以外にも、僕たちができることはあるっていうか、メンバーそれぞれがメリーっていう看板を背負ってるってことを改めて考えさせられましたからね。
結生
ガラ以外の4人が頑張らないといけないっていう気持ちがすごく固まりましたね。だから、プラスに考えて、バンドが成長するための事件だったんだなって。
そうですね。あと、『アンダーワールド』はライヴ仕様のアルバムだけに、プレイする際にテンションを相当上げないといけなかったのでは?
ネロ
ものすごい集中力がいりますね。1音1音がちゃんと分かち合えてないと伝わらない…照明の人とも打ち合わせをしましたからね。スタッフも一緒の気持ちにならないと。ガラの代役でラジオをやらせてもらってるじゃないですか。で、アルバムリリース直後のお便りとかで“すごく鳥肌が立ちました”ってのが多かったんですけど、それだけアルバムを聴いてイメージしたものがあると思うんですね。僕たちはそのイメージ以上のものをライヴで観せないといけないんですよ。大変なものを作っちゃったね(笑)。
結生
想像通りだと、そこで終わっちゃうもんね(笑)。
ネロ
だから、5年先、10年先もみんなで音を出しているために、今回の作品は作ったのかなって思いますね。
では、3月21日からスタートする、そんなアルバムのツアーはどんなものになりそうですか?
結生
SHIBUYA-AXがツアーの初日なんですけど、ガラがこういうことになったことで、それだけじゃない始まりのライヴになるから、そこで観せるものは想像を超えたものにしたい…今までのメリ?とは違うってのを感じてもらえるものにしたいですね。
アーティスト
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