【HOLIDAYS OF SEVENTEEN】
取材:高木智史
いい意味で焦らなきゃって思ってます
9月10日には『Weeezer Fes』がありましたが、憧れていたバンドと同じステージに立って、どうでしたか?
なんて言うか、そうですね…世界的なバンドと同じステージで、しかも楽屋も同じじゃないですか。だから、最初からずっと緊張していました。すごく好きで、Weezerに影響されて音楽をやってるから。でも、今思うと“ちっちぇえなあ”って思いますね。結果はまずまずだったと思うんですけど、もっとできたなと思うところもあったし。僕らのリハが終わった後にWeezerから“いいねえ、あの曲”とか言ってくれた時はうれしかったですけど。
そのWeezerのライヴやリハを観て、盗んだことってありますか?
やっぱりエンターテイメントですね、Weezerのライヴは。エンターテインメントショウですね。ライヴで曲を観せるだけのバンドじゃないなと。常にお客さんを楽しませることをとメンバー全員が意識してライヴをしているんですよね。例えばドラムなんかは、ほんとジャストなタイミングで入れてきたりしてて。そういうところまで考えてるのかなと思うとすごいですよね。経験によるものなのかな。だから僕らも“聴いてもらおう”じゃなくて、もう一歩先の“楽しませよう”と意識してライヴをしたいです。
会場も約2000人のキャパのZepp Fukuokaで、それくらいの大きいキャパでライヴをするのも初めての経験ですよね。
初めてですね。もう凄まじい数で顔しか見えなかった(笑)。一度700人くらいの前でやったんですけど、自分の中ではそれすら“やべえ!”という経験だったんで、最初はびびってたんですけど、ステージに立つとライヴをやるだけなんで、あまり気にはならなかったですね。気持ち良かったです! お客さんの反応は…やっぱりWeezerが観たくて来ているお客さんだから、始めは少しアウェイ感を感じましたけど、最後の方は曲に合わせてノってくれてたり、物販も売れたんで良かったです。
セットリストはすごくバリエーションのある曲を並べていましたよね。やはりすごく考えました?
考えました! 20分ステージでMCもそんなにできないから、曲を聴いてもらおうと、限界ギリギリのセットリストを考えました。でも、聴いてほしいからってWeezerっぽい曲をやるんじゃなくて、HOLIDAYっぽいのを全部出せるものがいいなと。最後が『YOU&ME』だったんですけど、この曲は多分どの音楽ファンにも受け入れてもらえるんじゃないかなと思って入れました。そこまでの曲で温めて、この曲でさらに温かく終われたらいいなという作戦で。
他のメンバーの方はどんな感想を持っていましたか?
ドラムの元良はライヴが終わってからWeezerに“Good job!”って褒められてて、超テンション高かったですね。ベースの碇は“今日くらいのライヴの感じがいいんじゃない”って言ってて、それ以降のライヴはHOLIDAYを聴かせるということを考えられたので、この『Weezer Fes』はいい経験だったと思います。
これから他にも対バンしてみたいアーティストは誰かいますか?
COMEBACK MY DAUGHTERSはすごい好きなんで一緒にやりたいですね。海外だとThe CribsとかPanic At The Discoとかやってみたいです。それから絶対無理かもですけど、OASIS(笑)。こういうところで言っとかないとね(笑)
10月13日からはアメリカでのツアーが始まりますね。
もう初めての経験をしまくりですね! 『YEAH』をリリースしてから、いろんなことが目まぐるしくて、いい意味で焦らなきゃって思ってます。いつものペースじゃ無駄にしてしまうと思って。アメリカツアーは2週間で10日のライヴスケジュールなんですけど、そのツアーが終わった後にこうなっていたいなというイメージが今あるので、現地のバンドの良さを吸収しながらしっかりやっていきたいですね。でも、まずはメンバーみんなが楽しみにしてるので、楽しみながらやりたいですね。