【NICO Touches the Walls】『1125/
2014』2014年11月25日 at CLUB CITT
A’川崎
中盤では、シングルのカップリングの定番になりつつあるカバーを3曲連続で披露。「君は僕のもの」(クラムボン)をしっとり聴かせ、「陽のあたる場所」(MISIA)では弾む楽器の音、メンバーのご機嫌なコーラスが華やいだ空気感を増幅させる。そして、堂々としたステージングで会場を盛り上げた「ハナノユメ」(チャットモンチー)。年代関係なく、原曲をしっかりと活かして彼らの色に仕上げており、バンドとしてのポテンシャルの高さも垣間見れた。その後は、普段の彼らとは違う面を見せる、湿っぽさややるせなさが滲んだ楽曲でディープな世界に誘うのであった。
アンコールでは来年2月にアコースティックアルバムを発売することを発表し、「手をたたけ」をアコギとドラム3人編成という、パワフルで遊び心にあふれたアレンジで披露。満腹感のあるライヴだったことは間違いないが、“正直、まだ聴きたい曲あるぞって人!”と会場に問うとほぼ全員の手が上がる。この日の候補は40曲以上あったとのことで、改めて彼らの歴史を感じた。次回彼らのレアな部分に触れられる日はいつになるのか…今から楽しみで仕方がない。