【JUN SKY WALKER(S)】『〜この日か
ら僕らは歩いてきた〜 J(S)W 25周年
スペシャルライブ』2013年5月21日 a
t 渋谷公会堂

取材:えびさわなち

 1988年5月21日。トイズファクトリーから彗星のごとくメジャーシーンへと現れて、ビートパンク旋風を巻き起こしたJUN SKY WALKER(S)(以下ジュンスカ)が25年の時を経て、そんな記念すべき5月21日に、思い出深い渋谷公会堂でライヴを敢行した。彼らをメジャーへと押し上げたきっかけとなった原宿歩行者天国のすぐ横で、彼らは四半世紀を経てもなお、デビュー時と変わらない4人が揃って熱いロックンロールを響かせる。そんな奇跡の光景を、満員の大歓声が迎えた。オープニングアクトでは、盟友ニューロティカがハジけまくり会場を沸かせる。そして、ほどよい熱量の中、登場したジュンスカのオープニングは「ロックンロール☆ミュージック」。最初から特効で銀テープが飛び出し、ステージも客席もテンションは最高潮に。続けて懐かしさを感じさせるナンバーが並び、デビュー時と変わらないパワーを放つ楽曲に彼らの音楽の生命力を感じさせる。
 中盤のゲストコーナーではジュンスカ結成時のメンバーであったベースの伊藤毅を加えて、高校時代に彼らが作った名曲が演奏され、オーディエンスの大歓声を浴び、さらに「Summer Time Blues」では彼らの先輩である、うじきつよしがハイテンションなギターと歌声で参加し、ステージを盛り上げる。25年を経てもなお変わらない熱量でライヴの最後の1曲まで会場をその熱で席巻したジュンスカだったが、アンコールでは来年1月11日の日本武道館公演を発表し、渋谷中を揺るがすほどの歓声を起こした。25周年のその先へ。まだまだ続いていく彼らの道を、ラストの「MY GENERATION」の大合唱が照らす。そんな夜だった。

セットリスト

  1. ロックンロール☆ミュージック
  2. カギは誰かが、、、
  3. カステラ
  4. ななしの詩
  5. だから自由はここにある
  6. ラットレース
  7. 匿名希望
  8. 言葉につまる
  9. ON THE ROCKS(with 伊藤毅)
  10. SUICIDE DAY(with伊藤毅)
  11. Summer Time Blues(withうじきつよし)
  12. Beautiful World
  13. 青春
  14. 全部このままで
  15. 1986
  16. アニバーサリー(withうじきつよし/伊藤毅)
  17. MY GENERATION
JUN SKY WALKER(S) プロフィール

80年代後半から90年代前半にかけて猛威を奮った“バンド・ブーム”。その代表選手がジュン・スカイ・ウォーカーズ(通称ジュンスカ)だ。パンクの庶民的解釈ともいえるタテノリ型8ビート・サウンドにのせて、シンプルかつメロディックに綴られる、恋愛や友情、信念や夢。——それらは、いつも熱く生きたいと願うヤング・ピープルのハートを激しく魅了したのだ。03年には、ベスト盤とトリビュート盤が併せてリリースされ、そのナンバー群が不朽の輝きを持つことを証明している。

OKMusic編集部

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