【te'】『「敢えて、理解を望み縺れ
尽く音声や文字の枠外での『約束』を
。」 rerease tour』2010年9月18日
at 渋谷CLUB QUATTRO
コミュニケーションを潤滑に行なうべくして言葉は存在する。音楽もまたしかり、発信者と受信者で曲への理解を擦り合せる役目として歌詞が重要な位置にある。しかし、バンドが発する音や熱量だけで、それをやってのけてしまうのがte’だ。最新アルバム『敢えて、理解を望み縺れ尽く音声や文字の枠外での『約束』を。』のツアー最終日。SEから徐々に解け合うように音が鳴り響く。桃源郷へいざなうように、ゆっくりと辺りを囲い出す重低音は突如荒々しく場内に轟くと、待ってましたと言わんばかりの歓声がすぐさま沸き立ち、その衝撃的なパフォーマンスに心を奪われる。一点集中で見入るステージには、特別なセットなど何もない。舞台上にはメンバーと楽器、それを照らし出す照明。余計なものが一切ない中でte’が音を鳴らせば感奮し、いろいろな感情が次から次へとあふれて来るのだった。
アーティスト