℃-ute

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℃-ute、12年間の活動に終止符 矢島
舞美「おばあちゃんになっても、一生
この時間は誇れる時間」

ハロー!プロジェクトのアイドルグループ「℃-ute」が12日、「℃-ute ラストコンサート in さいたまスーパーアリーナ ~Thank you team℃-ute~」をもってグループを解散した。

2005年6月11日にハロプロキッズのメンバーで結成された℃-uteは、2007年に日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞したのをはじめ、常に第一線で活躍し、ハロプロのみならず、アイドル界を牽引し続けてきた。途中、卒業・脱退はあったものの、2009年以降メンバー交代をすることなく続けてきた彼女たちも、遂にグループの活動に終止符を打ち、それぞれの階段へ登ってゆく時が来た。
ライブは、3月に発売されたラストシングルの『The Curtain Rises』を皮切りに、『Kiss me 愛してる』や『都会っ子純情』『大きな愛でもてなして』など、ファンにお馴染みの曲で一気に会場を盛り上げた。
2万人の超満員となった会場は、ステージ裏の見切れ席まで人が埋まり、メンバーたちはメインステージやサブステージを縦横に走り回りながら歌声を届けた。移動用のトロッコも自転車並みのスピードで、メンバーの髪が風になびきそうなほどだった。
会場のさいたまスーパーアリーナは、℃-uteにとって、オープニングアクトを務めたり、裏で振りコピを必死に覚えたりと、思い出がたくさん詰まった場所。その会場をいっぱいのファンで埋め尽くした光景にメンバーたちは胸を熱くしていた。
中盤では、初代ハロプロリーダーの中澤裕子、元リーダーの道重さゆみ、現リーダーの和田彩花の3人がサプライズで登場しメンバーに花束を渡した。
中澤さんは、「15年前に会った時は、ほんとに小さくて、柔らかくて、真っ直ぐな女の子で、どう接していいのか解らなかった」と、加入当時のメンバーを思い浮かべ、「みんな大きく立派に美しくなったね。こんなに大きなステージで見ていただけるグループになったことを、1人の仲間として誇りに思います」と成長を喜んだ。
道重さんは、「久し振りの大ステージに立って自分のことでいっぱい、いっぱい」と笑いながらも、「℃-uteはパフォーマンス力がすごくて、ヒールが高いのにキレキレのダンスが踊れる。どのアイドルにもマネできない、アイドルを超えたすごい者たちです」と彼女たちを称えた。
和田さんは「15年の間で悩みとか苦労とかを努力して変えていった。これからハロプロ20周年に向けて見習いたい。15年間、ありがとうございました」と涙で語った。
後半では、ファンと一緒に大会場に光のウエーブを起こし、全体の一体感を増しつつ、ラストスパートへ。本編最後の曲『ファイナルスコール』では、銀のテープがキラキラと舞いながら客席に降り注いでフィナーレを飾った。
アンコールでは、ウエディングドレスのような白い衣装に身を包んだメンバーそれぞれが、最後の挨拶を行なった。
小学1年生からハロー!プロジェクトに入った萩原さんはまず、「私を選んでくれたつんく♂さんには本当に感謝しています。今までたくさん夢もかなったし、本当に℃-uteでしか経験できないことを経験させていただきました」と最大の恩師への感謝の言葉を述べた。そして、「私は芸能界を引退してしまうんですけど、本当にたくさんの方に支えられてきました。みなさんに甘えてばかりではいけないと思うので、自立して、いつか『まいまいかっこよくなったな』って思ってもらえるように、頑張っていきたいと思います」と決意を語った。
岡井さんも最初につんく♂さんの名前を挙げて、「私を選んでくれていなかったら、私はこの景色を見ることもなかったと思います」と感謝を述べた。そして、「人に勇気を与えたいと思いながら、私がいつも皆さんにパワーをもらっちゃって、本当に皆さんに出会えてよかったと思います。悔しいことや、つらいことや、辞めたいと思ったこともあったけど、私を応援してくれる人が一人でもいるのなら頑張ろうと思って、頑張ってくることができました」とファンへの気持ちを伝えた。さらに、家族にも感謝を伝えつつ、「きっとお金持ちだったら、この仕事をもうちょっと早くやめていたかもしれないので、お父さん、これからも仕事一緒に頑張ろうね!」と明るく言葉を結んだ。
鈴木さんは、「小さい頃から歌で人を笑顔にすることがずっと夢でしたが、最初はアイドルになりたいとう夢はありませんでした。でも、℃-uteに入って、ライブをやることで、自分はすごくアイドルとして青春を、ほとんどを過ごすことができて、幸せだったなって思います」と活動を振り返り、「これからもチーム℃-uteのみんなと、メンバーの笑顔がずっと見られるように、一人で頑張っていきたいと思いますので、ずっと笑顔でいてください」と呼びかけた。
中島さんは、「12年間、当たり前のようにライブをやってこれたのは、つんく♂さんを始め、ハロー!プロジェクトの先輩たちの存在があったからこそ。私たち℃-uteだけでは、さいたまスーパーアリーナまでたどり着くことができなかった」と語り、さらにスタッフや家族、ファンへ感謝の言葉を交えつつ、「℃-uteの人生、本当に楽しくてあっという間の12年間だったなと思います。つらいこともあったけど、楽しいことのほうがすごく多くて、こんな素敵な景色を見ることができて、℃-uteの人生に悔いはありません」と胸を張った。
矢島さんは、まず、ステージに立つ他のメンバーに「ありがとう」の言葉を贈った。さらに。先にグループを巣立っていった梅田えりか・村上愛・有原栞菜にも「℃-uteがこうやって駆け抜けてきた12年間にはとても必要な存在で、私たちを強くしてくれました」と気持ちを伝えた。さらに「スタッフさんや、こんなに素敵な曲をたくさんくれたつんく♂さんや、家族、友達、いろんな温かい人に支えられて、こうして幸せな時間を過ごすことができました」と感謝し、「おばあちゃんになっても、一生この時間は誇れる時間だと思う。本当に12年間、℃-uteの応援をありがとうございました。チーム℃-uteが大好きです!」と涙まじりに挨拶を締めくくった。
「最後の曲です」と紹介された『To Tomorrow』を披露し、ステージに並んだ現役ハロー!プロジェクトの総勢47名に見送られ、ステージの奥の階段から去って行ったメンバーたちは、さらにダブルアンコールに答えて『JUNP』を歌うと、ファンたちの大合唱とジャンプに会場が揺れた。
いよいよ、本当にステージを去る時が来ると「みなさんにもう少しだけ聞いて欲しい歌があります」と、メンバーたちは『たどり着いた女戦士』をアカペラでみんなに届けた。すべてを終えたメンバーたちは「幸せでした」と口にしながら、満足そうに手を振りながら去っていった。

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