OLDCODEX Painter YORKE. 『WHY I P
AINT
~なぜボクがえをかくのか~』
- 第8回 青空 / THE BLUE HEARTS -

第二次世界大戦のずっと後に生まれたオレは、いまだにピンと来ていないかもしれない。数年前、広島の原爆ドームの前で独り、一晩を過ごしてみた。
スケッチブックとペンを持っていたけれど、絵を描く気分にはとてもなれなかった。
人が創って人が壊したモノがとても美しく見えたから。
ぬるい風が心地よくて、眠りにでも落ちて行きそうな夜だった。子どもの頃ばあちゃんが話してくれた戦争の話を思い出したら、穏やかに流れる川が不気味で少し怖かった。
明け方になって老人が花をたむけていた。オレはその老人が祈る姿をぼんやり見ていた。長い祈りで、神様に向けたものじゃない、って感じだった。そして老人は泣いていた。
"歴史が僕を問いつめる"
気付けば、祈る老人の姿を夢中で描いた。
オレには涙で滲んでいくスケッチブックの中を信じる事しか出来なかった。
"まぶしいほど青い空の真下で"

そしてぼくは今日も絵を描く。
街には素敵な音楽が溢れているから。
OLDCODEX プロフィール

オルドコデックス:2009年に結成。ラウド、ダンス、パンク等の様々な要素を取り込んだサウンド、それにインスパイアされながらアートワークを作り出すペインティングにより、観る者、聴く者の、五感を刺激する作品を打ち出している。TVアニメシリーズの主題歌を担当することも多く、『SERVAMP』『GOD EATER』『黒子のバスケ』『Free!』シリーズ等、タイアップは多岐にわたる。15年に初の日本武道館公演を行ない、16年6月に発売した4thアルバム『Fixed Engine』では、オリコンウィークリーチャート3位を記録。ライヴではYORKE.自らが制作に携わる巨大なセットという名のアートを背負い、その存在感を見せつけている。そして、バックドロップにも必ず手を加えるので、常に作り手の体温が感じられることも特徴のひとつ。国内を中心としつつ、アメリカ・台湾・中国・韓国・シンガポールでもライヴを敢行するなど、ワールドワイドな活動を行なっている。OLDCODEX オフィシャルHP

OKMusic編集部

全ての音楽情報がここに、ファンから評論家まで、誰もが「アーティスト」、「音楽」がもつ可能性を最大限に発信できる音楽情報メディアです。