【サマソニ東京ライブリポート】PHO
ENIX

マウンテンステージに登場したのは、フランスのインディーロック界の重鎮・Phoenix(フェニックス)。2006年、2009年、2014年とサマソニに出演し、これで4度目の登場。

Phoenixのライブを観た人が、きっと共通して思うことがあります。それは「Phoenixほど、実際に生で観ることをオススメできるバンドはなかなかいない」ということです。もちろん音源だけを聴いても、Phoenixは最高です。でも、ライブを観たらもっと好きになること間違いない、そんなバンドなのです。
ギターの美しい轟音、細部までこだわり抜かれた背景の映像や演出、そしてボーカル・トーマスのいい意味で過剰なファンサービス。すべてはライブ会場でしか経験できません。
「J-Boy」から始まったステージでは、まるでベストアルバムを聴いているかのような、名曲のオンパレード。「Entertainment」「Lizstomania」「Trying To Be Cool」「Girlfriend」「Ti Amo」など披露すると、会場は一気に盛り上がります。
代表曲「If Ever Feel Better」ではステージからボーカルのトーマスが観客のところまで降りてくるパフォーマンスも。「Fior di Latte」では会場一体となって大合唱。なんて気持ちの良い空間がそこに広がっていたのでしょうか。その後も「Rome」「1901」などさらにたたみかけるように名曲を惜しみなく披露。
途中、何か喋り出すのかと思いきや、「喋ってる時間なかったわ!ほらミュージック!ミュージック!ミュージック!」と発言だけしてすぐに演奏に戻ります。ここまで観客の気持ちを考え抜いた、素晴らしいバンドが他にいたでしょうか。
その後、マイク持って観客のところまでやってきて、観客の中心に立って歌う姿も。観客の近くを通るときも全員とハイタッチしていてファンサービスがとにかくすごい。なんてバンドなのでしょうか。
このライブが終わったあと、形容しがたい「幸福感」を得ていました。きっとその会場にいた全ての人がそう感じていたでしょう。

AndMore!

フェスティバルをテーマにしたWEBマガジン。フェスティバルの最新ニュースや役立つ情報、最新のフェスカルチャーを発信していき、これからのフェス文化をさらに盛り上げてまいります。

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • 〝美根〟 / 「映画の指輪のつくり方」
  • SUIREN / 『Sui彩の景色』
  • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』
  • Star T Rat RIKI / 「なんでもムキムキ化計画」
  • SUPER★DRAGON / 「Cooking★RAKU」
  • ゆいにしお / 「ゆいにしおのmid-20s的生活」

新着