CMソング大量露出で今注目の風味堂、
初のホール・ツアー最終日大盛況!

10月末から始まった全国15ヶ所のライヴハウス・ツアー、12月24日クリスマス・イヴには東京・浜離宮ホールでのクリスマス・ライヴ。そして、1月14日(月・祝)大阪フェスティバルホールを皮切りに福岡、名古屋、東京での風味堂初のホール・ツアー。2007年はリリースもシングル5作(ハラフウミ含む)に、3rdアルバムと7ヶ月間で6作品と規格外の猛攻撃。それに加えて冒頭に記したライヴ・ツアー。その締めくくりが、1月24日(木)渋谷C.C.Lemonホールで行われた。
客電が落ちると、幕にはノスタルジーを感じさせる映像が映し出され、幕が上がると大きなホールという会場を一瞬忘れるような小さな世界にヴォーカルの渡が一人いる。彼らにとっての初のホール・ツアーという過去にない大きな空間でのライヴのオープニングは原点である渡とピアノだけの世界。「全てはここから始まりました」とでも言いたげな演出に良い意味裏切られた。08年の正月から風味堂の曲を聴かない日はないくらいTVでは大型タイアップのCMが大量オンエアされ、彼らのアーティスト・スケールやポピュラリティを改めて再確認した矢先のホール・ツアーだったから尚更である。
1曲目「ママのピアノ」に続き、彼らの名前を大きく一般に広めた名曲「愛してる」とミディアム・バラードを立て続けに披露。そしてM-3「YOUR STORY」で、もう一度オープニングを迎えるような高揚感から一気に突き進む。
渡は広いステージを右へ左へハンドマイクで歌いながら移動。彼らのライヴを始めて体験すると「こんなに攻撃的なのか!」と驚くかもしれない。ステージ・セットにもニクイ仕掛けを施しアッと驚かされたり、完璧に風味堂空間を作り上げる。
途中、アコースティック・セットでステージ前に出てきて会場との距離をグッと縮めたかと思うと、彼らのもうひとつの持ち味であるファンキーでソウルフルなアッパー・ソングではピアノが打楽器に変わり、中富のヘビメタ仕込の地を這うパワフルなドラムと鳥口の弾けるダンスビートを生むベースと絡まり合う。今回のホール・ツアーでは風味堂の3人に加え、キーボードにプロデューサーとして数々の風味堂作品に携わっている盟友の山本隆二と、パーカッションはLambsyという強力な布陣を率いて、さらに分厚くなった音を浴びせてくる。メロディアスなミディアム・バラード、超美メロのポップス、そしてこのロックもファンクもソウルも飲み込んだ攻めの曲。この幅広くしかも超技巧的な実力が風味堂の唯一無二のお家芸といえる。
本編最後は名曲「ゆらゆら」。彼らがライヴ最後に感謝の気持ちを伝えたいと創ったライヴの為の曲。荘厳で気持ちが浄化されるようなメロディの中に、シンプルな一言「ありがとう」が突き刺さる。
アンコールの拍手が続き、照れくさそうな3人が再度現れると一層大きな拍手が鳴り響いた。アンコール最後の曲「そっとLove Song…」は、ある意味このツアーの臍になる曲なのだろう(ツアー・タイトルが「HOT LOVE SONG」)。
全19曲を披露した風味堂、2008年もまた大きく大きく拡大していくことを確信した。

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OKMusic編集部

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