高橋 優
『世界で一番読まれたい手紙』
- 第12回 僕の行定 勲監督へ -
拝啓、『世界の中心で、愛をさけぶ』を映画化してくれて本当にどうもありがとう。
あの作品 との出会いは、僕は原作が最初でした。あまりにも完成されたもののように読み取れたの で“、映像化されたものはあえて見ないでおこうか”とも思いました。けれどあなたが脚本・ プロデュースを手掛けた『贅沢な骨』という作品に心底惚れ込んでいたこともあり、“行定監 督ならば”と思い直し映画館へと足を運びました。僕が最初に泣いたのは序盤、海岸で亜紀 が“朔と話したかったから”と言った直後に現在の大沢さんの朔太郎に切り替わるシーンで した。それから柴咲コウさんの新たな物語も含めた展開に、僕は何度も何度も胸を熱くし涙 しながら見させていただきました。
あなたが意図したものなのか、僕の涙腺を刺激する演出が偶然にも重なったのか、あの映画で僕は原作を読んだとき以上に感極まったことを覚えております。そしてつい先日『今度は 愛妻家』を拝見させていただき、あの感動が偶然ではないことを思い知らされました。
僕は、あなたが意図した通りの場面で驚き、笑い、感動してしまう生粋のファンであること を自覚しております。いつかお会い出来たそのときには、是非ともあなたの映画の劇中歌に 僕の音楽を起用していただきたいのです。 敬具
あなたへの一文字・・・「業」
あの作品 との出会いは、僕は原作が最初でした。あまりにも完成されたもののように読み取れたの で“、映像化されたものはあえて見ないでおこうか”とも思いました。けれどあなたが脚本・ プロデュースを手掛けた『贅沢な骨』という作品に心底惚れ込んでいたこともあり、“行定監 督ならば”と思い直し映画館へと足を運びました。僕が最初に泣いたのは序盤、海岸で亜紀 が“朔と話したかったから”と言った直後に現在の大沢さんの朔太郎に切り替わるシーンで した。それから柴咲コウさんの新たな物語も含めた展開に、僕は何度も何度も胸を熱くし涙 しながら見させていただきました。
あなたが意図したものなのか、僕の涙腺を刺激する演出が偶然にも重なったのか、あの映画で僕は原作を読んだとき以上に感極まったことを覚えております。そしてつい先日『今度は 愛妻家』を拝見させていただき、あの感動が偶然ではないことを思い知らされました。
僕は、あなたが意図した通りの場面で驚き、笑い、感動してしまう生粋のファンであること を自覚しております。いつかお会い出来たそのときには、是非ともあなたの映画の劇中歌に 僕の音楽を起用していただきたいのです。 敬具
あなたへの一文字・・・「業」