高橋 優
『世界で一番読まれたい手紙』
- 第16回 僕の中島みゆきさんへ -
拝啓 「誕生」という曲をこの世に産み落としてくれて本当にどうもありがとう。 “自分という人間は、果たして他者と同様にこの世で生きていていいものか?”そんな気持ちに なってしまうことが僕にはあります。現実に打ちのめされ追いつめられたときほど、どこまでも 孤独な方に心が向いてしまう癖があるのです。そんな悪い癖はいつか大人になるにつれてきっと なくなるだろうと学生の頃は楽観しておりました。
しかしながら、今日においても僕は自分の存在意義についてときどき悩み、相変わらず苦しんで おります。同じようなことでいつもつまずいている自分のことがイヤになる日も多々あります。 そんなあるとき、あなたの「誕生」を聴きました。
私、いつでもあなたに言う。生まれてくれてWelcome”という詩にとめどなく涙が溢れました。
‘歓迎されずに生まれる命があるわけない、愛されずに育まれる命もあるわけない。’あの曲中
「Remember」と繰り返されるサビの中で、あなたがそんなメッセージを優しく聴く者へと伝え てくれているように僕には聴こえました。
人は独りであって孤独ではない。そんなメッセージが明快に豪快に込められたあなたの曲たち に、今ではどんどんとのめり込んでしまっている自分がおります。あなたの曲さえあれば強く生 きていけるような気持ちになれるのです。その詞、メロディ、声、存在感、全てにおいて尊敬の念が 後を絶ちません。いつかお会い出来たそのときには、是非一度だけでいいので、僕だけに向けて「誕生」を唄っていただきたいのです。 敬具
あなたへの一文字・・・ 「醸」
しかしながら、今日においても僕は自分の存在意義についてときどき悩み、相変わらず苦しんで おります。同じようなことでいつもつまずいている自分のことがイヤになる日も多々あります。 そんなあるとき、あなたの「誕生」を聴きました。
私、いつでもあなたに言う。生まれてくれてWelcome”という詩にとめどなく涙が溢れました。
‘歓迎されずに生まれる命があるわけない、愛されずに育まれる命もあるわけない。’あの曲中
「Remember」と繰り返されるサビの中で、あなたがそんなメッセージを優しく聴く者へと伝え てくれているように僕には聴こえました。
人は独りであって孤独ではない。そんなメッセージが明快に豪快に込められたあなたの曲たち に、今ではどんどんとのめり込んでしまっている自分がおります。あなたの曲さえあれば強く生 きていけるような気持ちになれるのです。その詞、メロディ、声、存在感、全てにおいて尊敬の念が 後を絶ちません。いつかお会い出来たそのときには、是非一度だけでいいので、僕だけに向けて「誕生」を唄っていただきたいのです。 敬具
あなたへの一文字・・・ 「醸」