【INTERVIEW:SOLEIL】
14歳の少女が示す無限の可能性
【G-NEXT POWER PUSH ! #1_INTERVIEW:SOLEIL】
それいゆ:おふたりとも、ちっちゃい頃から知ってたから(笑)。たんきゅんデモクラシーを卒業したあとに、お話をもらってバンドとして活動を始めました。
——もともとはどういう音楽が好きというか聴いてたんですか?
それいゆ:家でかかっているのを聴くくらいで、そんなに自分から“これ!”っていうのは特にはなくて…。
——最近よく聴いている曲、お気に入りはありますか?
それいゆ:フレネシさんをよく聴いています。
——SOLEILというバンドとして、プロデュースをされているサリー久保田さんの中で“こんなテーマでやりたい”という具体的なものは、どういったものだったのでしょうか? サウンドはもちろん、メイクや髪型、衣装など、60年代の雰囲気をイメージされていると思うのですが、先にコンセプトを決めて、それいゆさんのビジュアルを合わせていったのですか?
サリー久保田:いえ、一緒にやると決まってから曲は作りましたね。それいゆちゃんは年齢も若いし、かわいいいので、たぶんどんなジャンルであったとしても…例えばグランジであったりしても、“グランジ界にアイドル現れる!”みたいなことになるだろうし。でも、僕が好きな50年代後半から60年代くらいのビートルズ前夜くらいの、いわゆるアメリカンポップスがアイドルだった時代。日本で言うとオールディーズって言葉で片付けられちゃうんだけど…。それをやってみたいって以前からイメージしていて。意外と世間的に誰もやってなかったから。そこに、それいゆちゃんがすごくはまったんだよね。
——今回の『My Name is SOLEIL』というアルバムは、錚々たる作家陣の方々に楽曲提供をしていただいているのですが、レコーディングの中で何か印象に残っているエピソードはありますか?
それいゆ:近田春夫さんがレコーディング中にスタジオにいらっしゃって。“ここはこうだよ”って、いきなりジャジャジャ!ってピアノを弾かれて、帰っていかれたっていう(笑)。“それいゆは水森亜土みたいに歌って!”って(笑)、そう言われた時は水森さんの曲を聴いて、“こうすればいいのかな”とか考えて練習したり。
——今作の中で、お気に入りの曲はありますか?
それいゆ:1曲目の「魔法を信じる?」が好きです。
——この曲はサリー久保田さんが作詞作曲をされてますね。
サリー久保田:最初はノリのいい感じで、元気に歌ってもらっていたんですけど、途中でなんかイメージが違うなと思って。ちょっとアンニュイな感じでってお願いたら今まで聴いたことないような歌になって、新しい発見でしたね。
——(笑)。もうすぐライヴを控えていると思うのですが、“お客さんの前で歌う”というのは楽しいですか?
それいゆ:みんなに観られてるから緊張はするんですけど、でも、歌ってるのは楽しいです。
——ライヴ中は当然MCもしますよね。
それいゆ:しゃべるのが苦手で…。だから、必要最低限であんまりMCをしないんです(笑)。曲の紹介くらいで。
——ライヴの中で挑戦してみたいことってあったりしますか? こんなパフォーマンスしてみたいとか。
それいゆ:ビブラフォンをやってみたいです。
——ビブラフォン! 学校では吹奏楽部の部長さんをやられているんですよね。じゃあ、ビブラフォンはもうお手のもの?
それいゆ:いやいや、練習しないと。吹奏楽部にはサックスがやりたくて入ったんですけど、希望者が多くてあみだくじでドラムになって(笑)。でも、今はドラムも楽しいです。
——そして、現在ライヴではグロッケンの演奏を披露されてますね。
それいゆ:はい。だから、ビブラフォンは今後の目標として(笑)。
——ぜひ、楽しみにしています。では、今作の注目ポイントを教えてください。
サリー久保田:さっき言っていた、近田さんの曲(M5「姫林檎 GO GO!」)。これまではリズムを録ったものを、それいゆちゃんに渡して歌を入れていたんですけど、近田春夫さんの曲に関してはドラマーも入れて4人同時にリズム録りして、それいゆちゃんにも仮歌で歌ってもらったんです。その場に近田さんもいたんですけど(笑)。あと、まだバンドとして始めたばかりで、去年はシングルを出して、今回のアルバムは12曲、“こんな歌い方ができるんだ!?”っていういろんな発見やいろんな表情があるなって。
中森泰弘:それいゆと同じくらいの年齢の方に聴いてもらいたいですね。歌詞とか、みんなそれいゆくらいの年齢になったつもりで書いているので。昔を思い出しながら。それを聴いて、いろいろと感じ取ってほしいです。
——では、最後にそれいゆさん、いかがですか?
それいゆ:曲によっていろいろな歌い方をしてみたので、変化を感じ取ってもらえたらいいなと。
photo by キセキミチコ
text by 林なな(日本工学院専門学校 蒲田校コンサートイベント科)
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