Facebookやインスタで権利を気にせず
楽曲の利用が可能に:大手レーベルと
相次いで提携

Facebookは2018年3月9日、音楽レーベルの大手ワーナーミュージックグループ(WMG)との提携を発表した。今後、Facebook、メッセンジャー、インスタグラム、Oculusで利用者がワーナーミュージックグループの楽曲を使用することできるようになる。

Facebookでは2017年12月にユニバーサルミュージックグループと、2018年1月にはソニーATVミュージックパブリッシングとも同様の提携を行っている。

Facebookで権利を気にせずに楽曲利用が
可能に

メディアでの音楽の使用は権利処理の手続きが面倒だ。だが、Facebookが自社が提供するサービスで、これら大手レーベルの楽曲を使用できるようにしてくれたことによって、利用者は安心して好きな楽曲をBGMとして利用することができる。

Facebookが世界規模の大手レーベルと提携することによって、Facebookやインスタグラム、Oculusなどで楽曲を利用することができるようになることのメリットは大きい。

特に動画を投稿する際に、バックグラウンドミュージック(BGM)として、好きな音楽や人気楽曲を再生できることによって、動画の魅力も高まるし、再生回数も増えるだろう。動画ではバックに流れている音楽によって、見え方や印象が大きく異なってくる。

また、今後、VR(仮想現実)のコンテンツが主流になると、バックで流れる音楽(BGM)は臨場感を高めたりする効果が大きいことから、ますます重要になってくる。

世界で21億人が利用しているFacebookで
楽曲を利用してもらうメリット

利用者がFacebookが提供するプラットフォームで音楽を自由に使えるようになり、投稿するコンテンツが増加し、Facebookの利用者も拡大、それによってアクセスが増えることによって同社のビジネスモデルである広告収入も増加する。

レーベルにとっても、世界中で21億人が利用しているFacebookと提携することによって、楽曲を利用してもらうことによって、アーティストや音楽を知ってもらう機会が拡大する。

利用可能な楽曲や利用方法の詳細は、現時点では明らかにされていない。

あいみょん「生きていたんだよな」(ワーナーミュージックジャパン)

佐藤仁

日本だけでなく欧米やアジアのポップカルチャーやエンターテイメント、メディアの動向を幅広く取材。放送作家・番組制作協力も多数。

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