【04 Limited Sazabys
ライヴレポート】
『04 Limited Sazabys
10th Anniversary Live』
2018年4月29日 at 横浜アリーナ
“いままでは先輩たちが作った道を歩いていたけど、ここからは自分たちで道を作る”とGEN(Vo&Ba)は言い切った。その発言からも彼らは生涯・挑戦者たる意志を忘れていないことを痛感した。俺たちはまだまだこのキャパで収まるバンドじゃない、もっと見たい景色があるんだ、と。今年結成10周年を迎え開催された初の東名阪アリーナツアー初日から、威風堂々たるステージでアリーナとスタンドにぎっしり埋まった観客をひとり残らず歓喜の渦に巻き込んだ。
冒頭曲「fiction」で始まると、レーザー光線、スモーク、火柱など特効も使いながらも、あくまで楽曲の魅力でぐいぐいと聴く者を引っ張っていく。血が滾る2ビートで攻める「My HERO」、ポップチューン「happiness」、アリーナを銀河のごとき幻想的な空気に変えた「midnight cruising」など、多彩な曲調もこの大舞台で一段と輝きを増していた。中盤に入ると、BLUE ENCOUNTの田邊駿一(Vo&Gu)を迎えて「climb」、続けてgo!go!vanillasの牧 達弥(Vo&Gu)を招いて「Warp」を披露し、10周年という祝祭感に満ちたコラボに会場も大沸騰。それから「Buster call」、「monolith」と加速度を上げ、ライヴ初解禁となった「夕凪」にも心の芯をギュッと掴まれてしまった。
ライヴを観終え、第二章の幕開けと言わんばかりの猛烈な勢いと10年という蓄積を経た奥深い表現力を同時に感じさせた今回のショーを観て、ここから描くフォーリミの新たなストーリーがますます楽しみになってきた。
撮影:ヤオタケシ、Viola Kam (V'z Twinkle)/取材:荒金良介
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