REPORT / Early Noise Night vol.5
羊文学、カネコアヤノ、SPiCYSOL、ド
ミコらが白熱の一夜を演出! 新鋭ピ
ックアップ・イベント、“ENN”の第
5回目をレポート
プレイリストと連動し、これからの活躍が期待できる気鋭の国内ニューカマーたちをより広い世間へと知らしめることを目的とした本イベントは、毎回入場料は1000円という格安の設定や、オーディエンスがアーティストの周囲を囲うセンターステージといった特殊な仕様も相まり、リスナーからの注目度も高まっている。そして実際、毎回エキサイティングかつ印象的なライブ・パフォーマンスが数多く披露されてきた。
ヒップホップに特化した前回とは打って変わり、今回は羊文学、カネコアヤノ、SPiCYSOL、ドミコといったバンド編成のアクトが中心。どのアクトも熱量の高めの、エネルギッシュなライブを披露してくれた。
塩塚が「スカートの中は写真撮らないでくださいね」と、軽く笑いを誘うMCから、先述の『オレンジチョコレートハウスまでの道のり』のオープナー・トラックとなる「ハイウェイ」を1曲目に披露。抑揚が抑えられた演奏ながらも、その中に流れる熱い血潮のようなものをヒシヒシと感じさせるような、鋭角的な音の粒が肌を刺す。塩塚のボーカルは決して力強くはないが、凛とした声質のせいか不思議と一本筋の通った説得力を擁している。そして、ある種内省的とも取れるリリックを、時に優しく、そして時に突き放すかのように投げかけてくるのだ。海外のインディ・ロック、特に80〜90年代のアノラック系のバンドやギターポップ〜シューゲイザーといった要素を、日本語の歌モノ・ポップスへと消化するそのバランス感覚は絶妙。
【羊文学 セットリスト】
そんなさかしたの相棒である長谷川啓太のパワフルかつタイトなドラムは、このさかしたのフリーキーなスタイルを力強く支える。まさしくバンドの屋台骨とでも言いたくなる安定感は、シーンにおける同世代のバンドたちからも頭一つ抜きん出ているのではないだろうか。ふたりきりで向かい合う形で淡々と演奏する様は、まるで対話をしているかのようでもあった。
早耳リスナーを中心に、確かなセンスとラインナップで支持を集める“Early Noise Night”。早くも次回の開催も発表されている。次回はなんと初の大阪公演となっており、あっこゴリラ、Attractions、SIRUP、向井太一らの出演が決定。シーンやジャンルは違えど、どのアクトも新世代ならではの感性を感じさせる、絶妙な並びとなっている。関西方面の方は、ぜひとも大阪初上陸の“Early Noise Night”をお見逃しなく……!
【ドミコ セットリスト】
Photo by 渡辺綾
【イベント情報】
“Spotify Early Noise Night #6”
会場:大阪 Music club JANUS
料金:前売券 ¥1,000 / 当日券 ¥2,000(各2ドリンク別)
出演:
あっこゴリラ
Attractions
SIRUP
向井太一
[問い合わせ]
キョードーインフォメーション (Tel 0570-200-888)
[主催]
Spotify
[企画・制作]
Spotify、キョードー関西
[協力]
Spincoaster
チケット販売:イープラス http://e-plus.jp
※注意事項:未成年(20歳未満)のご入場はお断りさせていただきます
※出演者のキャンセル・変更によるチケットの払い戻しはいたしま
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