【INTERVIEW:向井太一】
フィルターをなくし
ルーツを解放した最新作
【STUDENT INTERVIEW】
ライヴで歌って初めて曲が意味を持つ
「小学校の高学年くらいです。その時は“自分の好きな音楽以外は全部ダサい”と思っていて(笑)。とにかくブラックミュージックというか、R&Bが好きだったんです」
——その頃から意識して音楽を聴いていたのでしょうか?
「当時、アーティストになりたいとは思っていなくて、漫画家になりたかったんです。漫画を描きながらゴリゴリのブラックミュージックを聴く、みたいな(笑)」
——学生の頃は何か音楽関係の活動はされていたんですか?
「まったくしていなくて。でも、通っていた中学の文化祭で初めてステージに立ったことが最初のきっかけですね」
——それがファーストステージだったわけですね。
「そうですね。会場も体育館なんで結構でかくて、音響とか照明に関しても業者が入っていて、そのしっかりとした環境の中で初めて人前で歌いました。全身の毛穴が開く感じというか、高揚感というか、未だに忘れられなくて」
——今は何を意識してライヴのステージに立っていますか?
「ライヴ活動を重ねていくうちにお客さんがどんどん増えて、誰かに対して歌っているという意識がすごく強くなりました。一番自分が変わったと思うのが、目を開けて歌うようになったこと。昔は結構目を閉じて歌っていたんですけど、“誰かに対して歌っている”いう意識が強くなると、目を開けてちゃんとお客さんを観たりだとか…あとは、動き回るようになりました。自分がライヴを楽しめるようになったんだと思います」
——8月からは今作「LOVE」を引っ提げてのツアーが始まりますが、そこに対する意気込みを聞かせください。
「自分の内側にある大切なこととか、今すごく大事に思っていることを楽曲の中で歌っているので、それを色濃くライヴで出せればいいなと思っています。ライヴをする上でずっと考えていることなんですが、楽曲自体をリリースすることが完成形ではなくて、ライヴでやることで初めて完成するというか、ライヴで歌って初めて曲が意味を持つと感じるので、そんなライヴにできればと思っています」
——向井さんは何のためにライヴをやっているのでしょうか?
「ひとつに要約するのはすごく難しくて。それは自分のため、家族のため、付いてきてくれるファンのみなさんのためでもあるし…でも、結局は自分がしたいことをやっているだけだと思います」
——モデルの活動と音楽活動しか選べないと言われたら、どちらを取りますか?
「音楽です。僕がまだ無名だった頃、モデルだったり、コラムだったり、インスタグラムだったりとか、いろんな方面で僕を知ってくれて、そこから音楽を聴いてくれた方がすごく多くて。もちろん取り組むマインドは違うんですけど、最終的に僕の中心にある音楽に辿り着いてほしいという想いは変わっていないので、音楽を選びますね」
撮影:村上大地/取材:林 なな、木村圭汰
(日本工学院専門学校 蒲田校コンサートイベント科)
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