【横浜流星 インタビュー】
横浜流星として
歌うことに覚悟を決めた
若手実力派俳優として人気を集めている横浜流星が歌手デビュー! 癒しのあるやさしい歌声と、演技で培った表現力を武器に、歌手としても躍進を遂げるだろう彼に今の心境を語ってもらった。
歌手デビュー、おめでとうございます!
実は歌手デビューって僕の人生プランにはなかった想定外のことなんですよ。なので、今でもまだ驚いているくらいなんです(笑)。でも、スタッフのみなさんとRoverさんが支えてくださったこともあり、これは全力で挑まなくてはいけない!と覚悟を決めました。
以前、映画の企画で“グリーンボーイズ”としてCDデビューを果たしていますが、それとはまた違う感覚ですか?
まったく違いますね。グリーンボーイズは役として歌っているので、横浜流星として歌うのとはまた違うんです。なので、歌うこと自体全てゼロからのスタートという感覚が大きかったですね。プロデュースをしていただいたJINさんが最初はなかなかリズムが取れなかった僕に“跳ねのリズムを大切に”と言ってくださったんですが、何のことやらまったく分からなくて…。でも、これではダメだと思って、ダンスレッスンやボイトレに通い、リズム感を鍛えることから始めました。それからは、なんとなくJINさんが言っていた“跳ね”の意味が分かるようになったんです。
歌詞は失恋がテーマの少し切ないものになっていますね。
はい。JINさんがGReeeeNの映画第二弾である『愛唄』の撮影現場を見に来てくれた時に、ひらめいてできた曲だそうです。確かに歌詞は僕が演じた主人公と重なる部分が強かったので、横浜流星として歌うのはもちろん、演じた役が持つ感情を大事に歌いました。この曲、最初は失恋をしたショックですごく後ろ向きなんですが、最後にはちゃんと前を向いているんです。僕も失恋をしたらとことん引きずるタイプなのですごく共感できました。それに、最終的にこの曲のように思えたら素敵だと思ったんです。
レコーディングをしてみていかがでしたか?
すごく大変でした。歌入れの前に何度も何度も練習したんですが、そこで初めて“気持ちを込めて歌う”という当たり前なことが、本当に難しいことに気付いたんです。さらに、“明るく歌う”こともすごく難しいことだなと。僕の声って普通に歌うとヌメッとした声なんですよ。
そんな印象は今のところないですけど…(笑)。
僕もまさか自分の歌声がヌメッとしているとは思っていなかったので新たな発見でした(笑)。でも、レコーディングスタッフの方が“もっと明るく!”や“眉間から声が出るように!”とアドバイスしてくださったので、意識的に頑張って声色が明るくなるように歌いました。
Roverさんとはどんなやりとりがありましたか?
気さくな方でした。僕が空手をしていたことを知ってくれていて、“肩パンしてよ”と声をかけてくれたりとか、すごく和ませてくれたんです。間近で聴いた歌声は包容力があって、やさしくて、ほんと感動しました。一緒に歌うことができて嬉しかったですね。
MVも素敵な仕上がりになっていますね。
実は僕は自他ともに認める雨男なんですよ。なので、“今日もいい天気”というタイトルを発表した時も、ファンの人たちがざわついたんです(笑)。このMVの撮影日も雨予報だったんですが、なんと晴れたんです! おかげで海のシーンも撮影することができ、とてもいい仕上がりになったので、ぜひMVと一緒に曲を楽しんでもらえたら嬉しいです。
取材:吉田可奈