Tsubasa Shimada(PrizmaX) presents
『Wet Crate』
- 第25回 Roots Manuva -
PrizmaXのパフォーマーでありながらDJとしても活躍する島田翼が、長年集め続けた珠玉のレコードコレクションの中からお気に入りを紹介する、偏ったエゴ満載の連載企画。この機会にぜひ、ループミュージックの世界観に浸ってみてはいかがでしょうか?
映像の冒頭で拙い言葉ですが、ひとつご報告させていただきました。
申し訳ない気持ちでいっぱいですが、ご理解いただけると幸いです。
どんな形になれど僕がやることは変わらないので、これまで以上に前を向いて精進していきます。
引き続き応援よろしくお願いいたします。
さて、前置きが長くなりましたが本題に。
今回はUKの音楽です。ラップというとやはりUSのイメージがありますが、UKのシーンについて触れてみました。
最近のシーンではラップ音楽がメインストリームに溶け込んできていますが、やはり2000年代初期までは聴く人を選ぶような音楽でした。
「これがHipHopだ!」と言わんばかりに堅く固執したカルチャーの中でどれだけ生き延びるか、みたいなちょっと押し付けがましい、説教くさい感じが(大きな意味で)USのHipHopの良さ。
UKは、もともとレゲエなどのジャマイカン音楽が盛んだったということもあり、ブラックミュージックの幅が広いような気がするんですよね。
あんまりジャンルで音楽の話はしたくないですが、分かりやすく。
ルーツレゲエをさらにレイドバックさせたダブがあり、それを倍速にしたジャングルがあったり。
はたまたそれらを電子音楽の要素と組み合わせたダブステップ、ドラムンベースがあったり。
僕のイメージだとUKのミュージシャン達は音楽的なルーツの変化に多様なんですね。しかも土臭さの中にアーバンな要素が入ってて洗練されてる。
Roots Manuvaはまさにラップにレゲエのフローを取り入れたり、フルアルバムのダブverをリリースしたり、2002年当時ではかなり先行ってたのではないでしょうか。
2015年にリリースした『Bleeds』というアルバムではFour TetやMachinedrumをプロデューサーとして迎えてたり。マジ攻めてる。
“ジャンル”という言葉に縛られないスタイルが魅力的ですね。
今後はポップスシーンもUKのスタイルが浸透してくるのではないかと僕は勝手に思ってるんですけど、どうなんでしょう…?
僕らも世界の良いものを誰よりも早く取り入れて、作品づくりしていこうと思います。
写真はインスタグラムにも載せたやつだけど、ミャンマーの村にあった小さな家です。
色合いが美しい。
じゃあまた来月。
■Tsubasa Shimada(PrizmaX) presents『Wet Crate』
https://www.youtube.com/playlist?list=PL-5K_B6N3drQwz_CSoBxQ6XD6i1WSLFA7
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