the peggies、石渡マキコの誕生日ワ
ンマンで新曲初披露

the peggiesが石渡マキコ(B)の誕生日となる8月27日(月)、下北沢SHELTERでワンマンライブ<とびだせペギちゃんマン! ~Born in the ME.GA.MAKIKO~>を開催した。石渡マキコの23歳の誕生日にちなんで、当日は23歳以下のファンが優先入場可能となるなど、若いパワー溢れるライブが展開された。
この夜のチケットは早々にソールドアウト、石渡の誕生日を祝福するプレミアムなライブは詰めかけたファンで超満員となり、開演前から熱気が渦を巻いていた。オープニングナンバーは「なつめきサマーEP」(7/5配信リリース)収録曲「ボーイミーツガール」だ。序盤から手を突き上げて熱演に応えるオーディエンスの勢いを保ったまま、メジャーデビュー曲「ドリーミージャーニー」へ。さらに、「ちゅるりらサマフィッシュ」ではthe peggiesのライブでは恒例の“すいかわっしょいコール”が沸き上がり、あっという間に会場がひとつになってしまった。
「今日はたくさんの方に来ていただいて、本当にありがとうございます。大混雑なので、体調に気をつけて楽しんでください! 実は、私たちthe peggiesが15歳の時、人生2回目のライブをした場所がここ下北沢SHELTERで、すごく嬉しいです。次の曲は、生まれて初めて書いた曲です」──北澤ゆうほ (Vo&G)

そして披露された楽曲は「アイラブユー」だった。同曲はthe peggiesが学生時代に書いた初のオリジナル曲でもある。続けて、狂気的な愛を歌う「ブリキ」(2015年発表『NEW KINGDOM』収録)、約1年ぶりの披露となったインディーズ曲「青春なんかに泣かされて」といったナンバーの数々がthe peggiesというバンドの足跡を感じさせた。

「みんなで夏の最高の思い出、作れる!?」という煽りに導かれたナンバーは、前述した「なつめきサマーEP」の1曲目でもある「サマラブ超特急」。北澤のギターソロではオーディエンスが手を叩いてジャンプ、会場内に真夏の熱気が吹き上がり、疾走感溢れるアップテンポなロックチューン「かみさま」へ。一転、「遠距離恋愛」ではしっとりと歌い上げる北澤ゆうほの声に、観客が静かに聴き入るワンシーンも印象的なものとなった。
大貫ミク(Dr)と石渡(B)のゆるいトークが繰り広げられるMCも彼女達ならではのもの。大貫の誕生日は石渡と二人で過ごすことが毎年恒例のように多く、一年中で一番酔っ払う日になるという。そのときに居なかったという北澤から漏れた拗ねたような声が会場の笑いを誘い、和やかなムードに包まれた。

しかし、演奏が始まるとその雰囲気はガラリと変わり、「ネバーランド」ではがむしゃらに夢へと突き進む熱くソリッドなサウンドが高鳴り、「JAM」では痛々しいほどに切実な心の闇を感じさせる叫びにも似た歌声を届けるなど、ロックバンド然としたサウンドスタイルを強く印象付けた。

「こんな思い入れのある場所、そしてメンバーの誕生日に、みなさんとこんな素敵な時間を過ごせたことに本当に感謝しています。もっともっと楽しくなれるように、みんなともっと近づけるように、盛り上がっていきましょう! ミク、カモン!」

という言葉に続いては、大貫の小気味のよいリズムからドラムソロセクションへ突入。パワフルなドラムプレイに合わせてオーディエンスが手を叩いてジャンプする様が圧巻だ。さらにメンバー紹介では大貫のパワフルなドラム、石渡のグルーヴィーなベースとそれぞれのソロへ。そして、北澤よりサプライズの誕生日ケーキがプレゼントされた。ベースがデザインされたケーキに灯るロウソクの火を吹き消すと「誕生日おめでとう!」と大歓声が沸き起こって、石渡の23歳を会場全体が祝福した。
「行けんのか、下北沢!」という大貫の叫びからダンサブルなラブソング「恋の呪い」、そのままオルタナポップなラブソング「LOVE TRIP」と続け、リズムのキメが会場に心地よく響く。「I 御中~文房具屋さんにあった試し書きだけで歌をつくってみました。~」は、タイトル通り文房具店の試し書きだけで歌詞が構成されたユニークなナンバーだ。ノリの良いモータウンビートにのって盛り上がりは最高潮に。ここで、観客に「伝えたいことがある」と北澤が口を開いた。

「私はダメだ、孤独だ、という気持ちになったり、私も10代の頃、ずっと悩んでた時があって、死んじゃいたい、と思うこともあった。でも、人は孤独だと感じていても孤独になることなんて無いから、“自分は孤独じゃない”と受け入れる勇気が必要だと思っていて。私は全然、人と話せなかった時があって、今こうやってみなさんとお話できている今の私が居て。そんな、思い悩んだ時に書いた曲を聴いてください」

披露された「いきてる」は、生きることについて北澤の解釈で歌った楽曲だ。誰もが感じたことのある心の痛みを包み隠さず切実に歌い上げる潤んだ北澤の瞳からは底知れぬパワーが感じられる。静まり返った会場には、観客のすすり泣く音が聞こえ、鳴り止まない拍手の中、本編が終了した。

アンコールに応えてメンバーが再びステージへ登場すると、北澤が明るく「みなさんに新しいお知らせがあります!」と語った。そのお知らせとは、11月7日に3rdシングル「君のせい」リリースが決定したこと。そして同曲が、10月から始まるTVアニメ『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』のオープニングテーマに起用されるというものだった。初披露された新曲「君のせい」は一度聞けば忘れられないフレーズが印象的なナンバーだ。初披露とは思えぬほどの盛り上がりは、この夜のクライマックスとなった。

改めて、今日来場者へ感謝を述べると、インディーズ時代からの代表曲「グライダー」をラストナンバーにスペシャルなライブが幕を下ろした。なお、メンバーは同ライブ終了直後に移動し、ニコニコ生放送『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』の第二回特別番組にシークレットゲストとして出演して制作秘話や意気込みをじっくりと語るなど、アクティヴな一日となった。

the peggiesはシングル「君のせい」を11月7日にリリースするほか、11月20日の仙台公演を皮切りに全国7都市を巡るリリースツアー<the peggies 2018冬全国ツアー~君のせいで最終バス乗り過ごしたツアー~>を開催する。チケットのオフィシャル二次先行受付は9月2日(日)23:00まで。

■3rdシングル「君のせい」

2018年11月7日発売
【通常盤 (CD)】ESCL 5119 ¥1,050(税込)
※小山健描き下ろしマンガジャケット
1. 君のせい
2. 最終バスと砂時計
【期間生産限定盤 (CD+DVD)】ESCL 5120-1 ¥1,500(税込)
※TVアニメ「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」田村里美描き下ろしジャケットデジパック仕様
1. 君のせい
2. 最終バスと砂時計
DVD:TVアニメ『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』ノンクレジットOP映像

▼TVアニメ『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』
2018年10月より放送開始
TOKYO MX、群馬テレビ、とちぎテレビ、BS11:2018年10月6日(土)23時30分~
・ABC:2018年10月3日(水)26時15分~
・メーテレ:2018年10月6日(土)26時44分~


■ワンマンツアー<the peggies 2018冬全国ツアー~君のせいで最終バス乗り過ごしたツアー~>

11月20日(火) 仙台 LIVE HOUSE enn 2nd
open18:30 / start19:00
(問)ノースロードミュージック 022-256-1000
11月26日(月) 福岡 DRUM Be-1
open18:30 / start19:00
(問)キョードー西日本 092-714-0159
11月27日(火) 岡山 IMAGE
open18:30 / start19:00
(問)夢番地 岡山 086-231-3531
11月29日(木) 大阪 バナナホール
open18:30 / start19:00
(問)清水音泉 06-6357-3666
11月30日(金) 名古屋 JAMMIN'
open18:30 / start19:00
(問)JAILHOUSE 052-936-6041
12月02日(日) 渋谷 TSUTAYA O-EAST
open17:15 / start18:00
(問)ディスクガレージ 050-5533-0888
12月07日(金) 札幌DUCE
open18:30 / start19:00
(問)SMASH EAST 011-261-5569
【オフィシャル2次先行】
受付期間:8/10(金)12:00〜9/2(日)23:00
https://l-tike.com/st1/peggiesticketweb2018hp


■ライブイベント出演情報

▼<ロックのほそ道>
9月03日(月) 仙台GIGS
出演:go!go!vanillas / the peggies / SPITZ / UNISON SQUARE GARDEN (五十音順)

▼<Shiggy Jr. presents「Shiggy's Beat Camp 2018」>
9月14日(金) 大阪・心斎橋JANUS
出演:Shiggy Jr. / the peggies / mol-74
9月16日(日) 東京・渋谷WWW X
出演:Shiggy Jr. / the peggies / mol-74
9月17日(月・祝) 愛知・名古屋E.L.L.
出演:Shiggy Jr. / the peggies / ねごと

▼<Brian the Sun presents「Four Bright Lights」-白山治輝プロデュースDay->
9月22日(土) 大阪・梅田クラブクアトロ

▼<イナズマロック フェス 2018>
9月24日(月・祝) 烏丸半島芝生広場

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