OBLIVION DUST
『No rest for the wicked
~悪いヤツらに休息はない~』
【Vol.6】
「ツアーファイナル
そして次のステップへ」
ツアーに参加して応援してくれた人、参加できなかったけど応援してくれてる皆んな、最終原稿を書かせてもらっているのでメンバーの分も含め、代表して
「ありがとう」
この夏40度を超えるところもあって、外を出歩くのも危険がある中でのアドレナリンツアーは思い出に残るようなツアーになったとおもいます。
心から感謝いたします。
最終日2日間のレポート
8月25日
ツアー最終日前日、神戸VARIT.での公演。
8時に起床して支度を始める。
9時40分ドラムのアーリーの運転で駅に向かい、新幹線でいよいよ神戸にむけて出発、3時間くらいの道のりだ。
数日前に手に入れたワイヤレスイヤホンを鞄から取り出し、お気に入りの音楽を聴きながら景色を見たり写真を撮ったり。
R3HAB&Noah Neiman / We Do(feat.Miranda Glory)
フィフス ハーモニー / Miss Moving’ On
カーリー レイ ジェプセン / Cut to the Feeling
このあたりの曲は夏に合う感じでテンションも上がる。
曲は気持ちを左右する事を改めて感じながら、そしていつしか眠りにつく.......
神戸に到着。
台風の通過後ということもあり蒸し暑さはあるものの、天気も良く最終2公演にむけて気合いが入る。
駅からは車で移動、数十分かけて到着。
数年前に、今日の会場である神戸VARIT.でライブをやっているが、会場に入ってもなかなかその時の記憶が思い出せない。
ステージではいつものようにサウンドチェックが始まった。
シーケンスのチェックから始まりドラム、ベース、ドラムとベースのセッションそしてギターの順に一通りサウンドチェックの後、いよいよリハーサルがスタート。
まずはセットリストからバランスが取りやすい曲として「Haze」。
これは歌無しでバランスをとる曲として定番化している。
その後は歌を入れて普段あまりやっていない曲を中心にリハーサルを進めていく。
するとKENの声が普段と違う。まさか風邪か?
サウンドエンジニアから『KEN風邪ひいてない? 普段の声と違うよ』という声が聞こえてきた。
『えっ? 違う?』とKENは言いながらも『バレないようにしていたんだけど声は出てるでしょ』と良いのか悪いのか、よくわからない返答と会話が面白くも心配ではあった。
しかしツアーもファイナルの残り2日間は風邪を吹き飛ばす勢いの気合いで乗り切ってもらうしかない。
ステージに上がる2時間前はなるべく食事は摂らないようにしている。
というのも、体が重くなってライブに影響するので、たいてい会場入りしてサウンドチェックまでの間に食事を摂るようにしている。ライブ前はチョコレートを一欠片食べて集中。
さあライブ準備完了!
メンバーもそれぞれの温度感やテンポで気合いを入れてステージにと向かうところだが、突然ここでスタッフから一報が入る。
『会場のエアコンからかなりの量の水が流れ出ていて、今その対処をしていますので、スタートが30分ほど遅れそうです。』
「え゛~」エアコンがお客さんの頭上ということもあり、
これを対処しないとということで30分遅れでのスタートだ。
スタッフ陣の懸命のトラブル対応のおかげでライブをスタートすることが出来た。
今年の猛暑でエアコンが悲鳴をあげたのかな?
30分間のエアコントラブルで待っていた皆んなは暑さで苦しそうなのが心配だったが、ステージに上がるとむしろ皆んな笑顔で迎えてくれた。
『暑い中待っていてくれてありがとう。』
会場は超満員でライブがスタートした。
「Death Surf 」からはじまりこのツアーで2回目の演奏となる「Sucker」。
この曲はOBLIVION DUSTのデビュー曲だ! 20年以上前の曲ということになる。
そして今回バラードコーナーでは「With You ~Easier Then~Helium Love」と静かめの3曲を演奏し、後半の盛り上がりのブロックに突入する。
曲を心から楽しんでくれている様子や、体で表現してくれている会場の皆んなを見ていると、相乗効果でボルテージが上がって、ステージと会場の皆んなが一体になっていくのを感じる。
皆んなのパワーでこのバンドは良さをかなり引き出してもらっている。
やはりライブが似合うバンドだということを再認識するライブだった。
ちなみに応急処置でなおしたエアコンのホースはライブ途中で外れた瞬間を見たが、それも気にならないくらいの盛り上がりだった。
エアコンの水で濡れた人は、じゅうぶんシャワーで流してください(笑)
そして外にでると暑さも和らぎ幾分か過ごしやすかった。
出待ちしてくれていた皆んなも心地よい笑顔でお見送りしてくれて、そのまま最終公演の大阪へと車で向かった。
1時間弱の道のりだが、いつのまにか自分は眠りについていた。
道中、メンバ-の皆んなは何やら話をしていて楽しそうだったが、自分は睡魔に勝てなかった。
8月26日 大阪 梅田クラブクアトロ
いよいよアドレナリンツアーのファイナルをむかえた。
ベースのRIKIJIが考えてくれたリストを基本に、数曲を入れ替えて今日はノリノリなセットリストで準備万端。
ファイナルを大阪で迎えるのは、東京を離れてツアーをやっている感があってこれもまた良いものだ。
最終公演はリハーサル見学もあり、どういう感じで本番に向けての準備が行われているかという、普段みる事ができないところを経験してもらえる企画。
本番までネタバレし過ぎないよう、サプライズ的な部分を残しつつ本番を楽しんでもらえるよう選曲をしてリハーサルを開始。
照明が逆光になって見学の皆んながあまり見えなかったが、意識し過ぎず普段な感じでリハーサルを進めていくスタッフ陣の配慮かもしれない。
見学の皆んなに3曲聴いてもらったところで、それ以降は音の最終確認。
そしてリハ後は衣装に着替え、いよいよファイナルのステージへと向かう時間がきた。
ツアー用に創った登場のSEでテンションをあげて、気持ちを集中してツアー最後のステージへ。
今日の1曲目は「Nightcrawler」。この曲はデジタル感やソリッドなサウンドで攻撃的な曲、ダークな感じでもある。そして「You」からの「Microchipped」。
最初から会場の皆んなのボルテージはかなり高いところにある。
17本のツアーのセットリストが毎公演全て変わるのは、皆んなも飽きがなくライブを楽しんでもらえるようにと考えられたものなんだ。
サプライズ感もあるし、演奏している側も適度な緊張感や曲によるライブの流れも変化をつくることが出来るし。
ライブ中盤はエスニックなテイストを感じられる曲「Again」で始まり、今までとは違う雰囲気に会場が変わっていくのを感じる。
そして最終日のバラードソングは「All I Need」。
この曲はとても大きな空間を演出したいので、最初にスタートするドラムは深いリバーブでまず世界感を感じとってもらえるよう構成しているんだ。
OBLIVION DUSTの曲で、僕はかなりのお気に入りなんだ。そして続く「Crazy」。
そこからはまた会場の雰囲気をガラッとかえるように「Gateway」を配置。
バラードとは違う空間の広さや、より一層ポジティブな気分になれるような曲だと自分はとらえている。
そして今までのロックとは違う要素をふんだんに詰め込んで創った曲でもある。
楽曲を制作している時はバンドでどのようにこの曲を消化するかという若干の不安もあったが、実際にライブでやってみて、この曲がこのバンドを新しいところに導いてくれる要素を沢山持っているというのを感じている。
イントロが流れ演奏している時も会場の皆んなが空にむかって手を広げ、音と曲とライトに溶けてひとつになっていくのを目の当たりにできて本当に嬉しかった。
その後はギアをどんどん上げていく。残りの曲もツアーファイナルにむけてどんどん加速していく。
何段ギアがあるんだろう?っておもうくらい加速していくんだけど、たぶんギアはこの会場全員で作り出しているんだとおもう!
最終ブロック「Death Surf」からの「Haze」そして「Under My Skin」。そして最後の曲として「In Motion」
ここでいつもは終演となるところだが、昔からのインスト曲「Outro」を披露。
そして2ヶ月に渡るツアーもファイナルとなった。
以前創っておいたREMIXの「Under My Skin」を映像に盛り込んでおいた。
ほんの数秒だけだけど、また違った角度から「Under My Skin」という曲を聴いてもらえたかとおもいます。
あと、ライブ映像と共に日本語訳の付いた「Under My Skin」PV仕立ても入っていて、また新鮮な気持ちで曲と映像を感じてもらえたかとおもいます。
映像では、12月1日のファンクラブオンリーライブ、12月2日から2019年の1月末までの2ヶ月間の、OBLIVION DUST “Us Against Them”と題したツアーをお知らせさせていただきました。
冬のツアーも楽しみにしていてください。
アドレナリンツアーを応援していただきましてありがとうございます。
更にかっこいいバンド、ライブになるようそろそろ篭ります。
残暑が厳しいですが、くれぐれも体調を崩しませんように。
この2ヶ月間
「お疲れ様 そしてありがとうございました。」
このレポートの場を作っていただいたOKMusicさんにも感謝いたします。
「どうもありがとうございました。」
また逢いましょう。 メンバー一同より
K.A.Z
『OBLIVION DUST Tour 2018
Adrenaline –Come Get Your Fix』
7月01日(日) 埼玉・HEAVEN'S ROCKさいたま新都心VJ-3
7月07日(土) 埼玉・HEAVEN'S ROCK熊谷VJ-1
7月08日(日) 神奈川・F.A.D YOKOHAMA
7月14日(土) 山梨・甲府KAZOO HALL
7月15日(日) 栃木・HEAVEN'S ROCK宇都宮VJ-2
7月21日(土) 岡山・YEBISU YA PRO
7月22日(日) 山口・RISING HALL SHUNAN
7月28日(土) 長崎・DRUM Be-7
7月29日(日) 福岡・DRUM Be-1
8月04日(土) 東京・恵比寿LIQUIDROOM
8月10日(金) 愛知・名古屋 CLUB QUATTRO
8月11日(土) 静岡・ LIVE HOUSE浜松窓枠
8月12日(日) 広島・CLUB QUATTRO
8月18日(土) 宮城・仙台darwin
8月25日(土) 兵庫・神戸VARIT.
8月26日(日) 大阪・梅田CLUB QUATTRO
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